◆『ホワイトカオス』リプレイ 〜太平洋の女王〜 その4

GM・文:安藤 昌季

その3<<<

22.全員/戦闘続行中

GM:君たちは、豪華客船に飛来する1910年式14インチ――35.56センチ砲弾を撃ち落した。このジープみたいな車で、早いところ戦艦に近づかないと、何度も砲弾を迎撃して、[デザイア]がたまるよ。

那須:「さ、フザケたこと言ってないで。とゆーことで、真桜ちゃん頼むよ」

真桜:“真桜ちゃん”と呼ばれたのには気づかずに「はいっ」と応えますね。

GM:運転は真桜ちゃんね? 《スピードマスター》の[達成値]が、GMの考えている[目標値]を、どのくらい上回ったか、によって、戦艦に到着する時間が短くなる。と考えてください。《スピードマスター》での判定をしない場合、8ラウンド(この場合8分)で到着する、という扱いにします。

ルーディ:GM。《メメント・モリ》で、針路上にある走るのに邪魔なものを“殺す”ことで、速くなりますか?

GM:それは[協力判定]だね。[ベクトルカード]使えばできる。

ルーディ:了解。では、真桜さんの懐から飛びクナイを一本掏りる。「ちょっと借りますね」。それを車の針路に向けて構えます。

真桜:【強度】が不安なので、ちょっと成長させます。ハンドルをしっかりにぎり、戦艦を見据えます。クラッチを切って空ぶかししながら、「お二方、しっかりつかまっててくださいね」

ルーディ:「ああ、つかまってるよ。よろしくね」

凄皇(GM):「うむ」

真桜:乗ってたんだ! 「あ。申しわけありません。凄皇さんも気をつけてください」

凄皇(GM):「我は“ヒト”でないゆえ。数えなくても構わぬ」

真桜:「舌噛まないでくださいね」と声をかけて、瞬間、クラッチをつないで、アクセルべた踏みします。

ルーディ:それにあわせて、《メメント・モリ》でクナイを投げます。針路上の空間を切り裂き、波立つ海面の凹凸、動きが止まった空気、全て“殺し”ます。

GM:凪となった空間を、ジープは弾丸のように走り出す。判定してくれ。

真桜:では、《スピードマスター》を[パワーレベル:MAX]で、[協力判定]します。

ルーディ:同じく。(コロコロ)

23.[協力判定]でのクリティカル

ルーディ:クリティカルしなかった。

真桜:クリティカルしたよ。

GM:どちらかがクリティカルした場合は、[協力判定]を続けるなら、二人とも振り足しのサイコロを振っていいよ。ただし、その分の[デザイア]はどんどん増えるから気をつけてね。

ルーディ:りょーかーい。

GM:[達成値:59]? それに、車の性能ということで、5点足していいよ。[達成値:64]ね。本来8ラウンドかかるところ、2ラウンドで走破できる。2回の主砲斉射を防げば、戦艦に到着できるよ。

那須:迎撃はオレの仕事かな? 《アポート》で武器強化しないと、一撃で落とすのは無理っぽいなぁ。

GM:攻撃前に[ベクトルカード:3.追加行動]の効果を使えば、強化できるだろうね。

那須:じゃぁ、視線で凄皇に命じる。「体を抑えるんだ」

凄皇(GM):「御意」

那須:車内が安定する一瞬を《ブルーウォーター》で解析して、タイミングをあわせて式符取り出し、力を通す。

GM:[ベクトルカード]使っていいよ。

那須:では[ベクトルカード:3.追加行動]の効果を使います。《アポート》を[パワーレベル:Lv1]で。(コロコロ)これで、[武器威力:+36]だ。

GM:一瞬で武器を強化した那須は、[範囲攻撃]可能になった。まとめて攻撃していいよ。

那須:懐から出した符が、カササギになって飛んでゆく。《シューティングスター》を[パワーレベル:MAX]で振って……(コロコロ)[達成値:38]。

GM:一撃で那須の式符は、重量680キロの主砲弾を切り裂いた。運転について判定を行わなければ、あと2ラウンドで到着する。[目標値:30]を超えれば、2ラウンド短縮で、このラウンド内で、戦艦に到着できる。

真桜:ひたすら前を見据えて、内心で祈ります。
「珠子さま。私に力を!」

GM:では[ベクトルカード]あげる。

真桜:即座に使います。[ベクトルカード:1.クリティカル値の低下]、[パワーレベル:MAX]で。(コロコロ)クリティカル! あとは……[パワーレベル:Lv0]でいいか。(コロコロ)[達成値:40]になりました!

GM:ならば、ものすごい勢いで戦艦主砲の死角にもぐりこんだ君たち。制動をかけて、衝突スレスレで並走する。

24.上陸

GM:舷側の窓から、副砲や機銃の死角に入り込んだ君たちを、水兵らしき姿のモノたちが、指さしている。じきに歩兵銃とか持ち出してくるかもしれないので、早くしないと面倒なことになるよ。もちろん、主砲もじきに第三斉射されるだろうし。今死角にいるってことは、迎撃もできないからね。

ルーディ:《メメント・モリ》で外壁に穴あければいいかな?

GM:そうだね。甲板に出ても、主砲斉射の爆風で吹き飛ばされてしまうだろうからね。

ルーディ:では、まずは《アポート》で『モノの死を観る力』を引き出しますね。[パワーレベル:MAX]で(コロコロ)……とりあえず[武器威力:+34]。これでいつでもいける。

GM:オルゴールの曲は、ペンシルバニア州の州歌に変わる。

ルーディ:「帰ってきたのがわかったんだね」

那須:「形がどうあれ、君は人気があるみたいだねぇ。やりかたはどうかと思うけど」。この時計を取り戻しにきたんでしょ?

凄皇(GM):「主よ。それは違う。彼らは、まだ戦をしておるのだよ。主の国の旗が掲げてあるではないか」

真桜:「うああ……そんなぁ」

ルーディ:とゆーわけで、外壁を斬ろう。ルーディの日本人っぽい黒い瞳が、闇色に沈んでゆく。真桜さんから借りたクナイを構える。甲板を見上げる。

GM:無風の《ホワイトアウト・プレーン》にはためく、合衆国の誇り高き海軍旗が目に入る。

ルーディ:「申しわけありません! ミスタープレジデント!」

GM:ははは。[アンカー:1点]。(那須真桜同意。[経験点]+1)
 すみずみまで磨かれた、戦艦の細部が、イヤでも目に入る。それは、まさに合衆国太平洋艦隊旗艦であることを示すように、大将旗まで上がっている。幽霊なのかもしれない船員たちは、間違いなく1941年を生きているのだろう。

ルーディ:十字を切って、「すまないね。あなたたちの戦争は、もう終わったんだ」といって、外壁に斬りつけます。[パワーレベル:MAX]で。(コロコロ)

GM:[アンカー:1点]。(那須・真桜同意。[経験点]+1)

ルーディ:《ウィスパリングパスト》で由来から組成まで解析しながら、《メメント・モリ》で[達成値:26]。

GM:よけたりしないので、[武器威力]との合計を教えて。

ルーディ:[武器威力:+34]で合計60点。丸くくり貫く。

GM:では、クナイは、外壁の表面でしばしの抵抗を受け、突き通る。豆腐を切るように円形に切り込みを入れると、重い音を立てて、『壁』は、ずれて落ちた。《異界》の境界に、直径3メートルほどの《ウサギ穴》が開いた。

ルーディ:えっ!? 《異界》の境目なの!? 《ウサギ穴》!? 僕《タイラント》になっちゃったっ!?(笑)

那須:そうでしょ? [協力判定]もせずに平然と凄い判定一人でやるなぁ、と思っていたよ。

GM:まぁ《タイラント》かはともかく。《異界》に入口を作ったことは確かだ。さて、ルーディさん。解析のときに《ウィスパリングパスト》を使いましたね?

ルーディ:はい。

GM:では、その際に、“この船”の記憶が流れ込んでくる。

25.船の記憶

GM:今のように太平洋を彷徨うようになる前のこと。米戦艦ペンシルバニアがもっとくすんだ色であった時代。廃船になる寸前の映像が浮かぶ。人の気配がない通路には水兵の書いた落書きが見える。それには、実験で処分されるこの船の運命を惜しんで“海の古強者は死せず”と書いてあった。そしてこの船の周囲には同じように古ぼけた軍艦たちが集められ、誰も乗らずに珊瑚礁の環礁内に浮かんでいる。
 やがて近づいてくる四発エンジンの重爆撃機から、爆弾のようなものが投下され、あたりは限りない閃光と熱に包まれる。
 この船の魂はただ「味方なのにどうして?」と。

那須:GMに[ベクトルカード]あげる。([暴走抑制点]+1)

GM:むくわれない船の魂たちがぼろぼろの姿のまま、白い太平洋を艦隊を組んで、航行している。『自分たちはまだ沈んでいない』とでも言うように。海軍旗を上げて。
 あるとき、空から赤い光が降り注いぐ。艦隊の中心にある、この船、米戦艦ペンシルバニアにその光源が、落ちた。

那須:勾玉、か。

ルーディ:それで、他の魂を吸い込んで、この《異界》を作り出した、ということだね。

GM:そう。続けるね。「悲しいか?」と、勾玉が問う。ぼろぼろになった船は、うなづくように砲の仰角を下げる。勾玉は船体に吸い込まれた。
 幽霊船の艦上に船員が戻ってきた。甲板を磨き、ペンキを塗り、……もういいか?

真桜:いたたまれないからもういい……。

ルーディ:延々と平和な光景を見せられてもキツい。

那須:もうおなかいっぱいだから。

勾玉の声(GM):「むくわれなかった戦船の防人たちよ。我が力を与えよう。再び、力を得たならば現世に戻り、おまえたちの本来の目的を果たすのだ」勾玉が、船に宿る魂たちに、言った。

26.進入

ルーディ:では、飛び移る前に、そこまでを二人に説明。「察しのとおり、これが《異界》。勾玉をとりこんで、実験で沈められた船の魂すべてと融合したんです」

那須:「船たちは、自分たちの存在意義を問うているのか?」

ルーディ:「問うわけないじゃないか、付喪神が。自分たちの役割を果たすために戻ってきたんだよ」

GM:ルーディに[アンカー:3点]。那須にも[アンカー:1点](真桜・ルーディ同意。[経験点]+2)。
 破壊された舷側装甲を見て、水兵たちが「なんてことだ」とばかりに嘆いているよ。

那須:「凄皇」と、飛び移るために彼を呼びます。《ジャンピングジャック》が使えるからね。

ルーディ:「乗せてもらえないか」

那須:「乗ってくれ」

凄皇(GM):「自分で跳べる者はおらんのか」と、みんなを担ぎ上げて、那須に言う。「“どちらへ”跳べばよいかは、主のほうが確実にわかるだろう。指示を」
 那須は《ブルーウォーター》で判定して、安全に飛び乗れるように軌道演算をしてください。そののち、《盟友:凄皇》の【強度】で判定して飛び移ってください。

那須:《ブルーウォーター》は(コロコロ)[達成値:23]。

GM:では、安全な軌道がわかった。とくに凄皇の判定にボーナスはつかない。凄皇を動かすために、[デザイア]を余計に増やしてね。

那須:では[パワーレベル:MAX]で《ジャンピングジャック》。(コロコロ)[達成値:34]。

GM:十分だろう。凄皇は君たちを抱えたまま、バギーみたいなものからジャンプして、目算通り《異界》内に着地した。バギーはそのままどこかへ走り去り、いずれ消えるのだろう。

27.艦内の《異界》

ルーディ:で、侵入者に対して水兵が集まってくるのかな?

GM:いや。君たちは気づくと、上昇中の狭いエレベーターの中にいることに気づく。軍艦のなかのエレベーターなのだろう。時代が変わっても、それほど変化のあるものでもないから、ルーディなら普通にわかる。普通、砲塔にエレベーターはないので、おそらく、行く先は艦橋だろう。

ルーディ:オルゴールは、今度は何を奏でているんだい?

GM:今は、懐かしい、故郷を想う曲だ。スローなカントリー。
 エレベーターが止まる。滑らかに扉が開く。短い廊下が伸び、ブリッジと、士官室にいける。オルゴールは歌いつづけている。

ルーディ:勾玉が落ちたのはブリッジでいいんだよね?

GM:《ウィスパリングパスト》の[達成値]が足りないが、読んだ状況では、そこまではわからない。ただし、勾玉は、この艦を率いていることを考えれば、指揮官を装っているだろうことは予想できる。

那須:「まずは、艦長にご挨拶するのが最初だろ?」と、ゆるんだネクタイを締めなおす。

真桜:おおー。[アンカー]。(ルーディ同意)

ルーディ:帽子を正し、コーンパイプをふかす。

真桜:クナイを握りなおします。

オルゴール(GM):オルゴールが歌う。「ねぇ海軍さん、あなたはわたしを連れてきてくれたの?」

ルーディ:「多少姿は変わっただろうけど、古巣は古巣でしょう? 船に乗っているモノは、全て戦友です。戦友は、見捨てません」

オルゴール(GM):「ずっとかえりたかったの。ありがとう、ありがとう。わたしのしっているひとたちの気配がたくさん、する」歌う。

真桜:[アンカー]。GMにも[アンカー]……じゃなくて[ベクトルカード]。(那須同意)
 いまのうちに[暴走抑制点]を稼いでおくよ〜。

ルーディ:「ただ……。幽霊は、こちらの世界にいてはいけないんだけれどね」

オルゴール(GM):オルゴールは、曲をふっと止めて、“彼女”の言葉を言う。「わたしも、幽霊だもの」

ルーディ:「ひとに悪さをする幽霊のことさ」

オルゴール(GM):「わたしも帰りたくて、ひとに悪さをしたわ」。純朴な田舎娘のように話す。

ルーディ:「じゃぁ、君の仲間に会いに行こう」。と、ブリッジの扉を開ける。

GM:[アンカー:2点](那須同意。[経験点]+1)。
 オルゴールは、小さな女の子がわがままを言ったことを恥じるように、音を止める。時計の長針が、揺れる心を表すように前後に振れる。

那須:GMにも([暴走抑制点]+1)。

28.艦橋

イラスト:亜浪

GM:艦橋の扉が開く。15畳くらいの広さ。外向きに窓がたくさん。望遠鏡、海図台、測距儀、舵輪、伝声管。床面積はあまり無い。クルーは幽霊。先ほど装甲板に大穴が開いた影響なのか、姿が薄れている。中央に立つモノだけは、強い実在感を持っている。海軍大将の衣装を着た、姿。不思議なことに、人種は、壮年の日本人のように見える。整いすぎた容貌からして、おそらくは、実在しない人物なのだろう。胸には不気味に赤黒い光を放つ、勾玉が下げられている。

那須:「あれは……勾玉! 貴様は!?」

謎の軍人(GM):「私の姿が不思議かね?」日本語で。「この姿は、私であり、私でないものであり、この船であり、この船でないものであり、多くの沈んだ船に秘められた魂の姿を集めて、平均化したものだよ」

ルーディ:押し殺した声で、「その中には、この娘(こ)の魂は入っていなかったのかい?」

謎の軍人(GM):米海軍の制服を見て、彼は言う。「君は、この船の軍人……“いくさびと”なのか?」

ルーディ:「“いくさびと”ではあります。軍人であったのは4年前のことです」

GM:[アンカー:2点]をあげる。(那須・真桜同意。[経験点]+1)

ルーディ:「いま、この船が取っている姿は、我らが国を護っていた船です。その名前を今も、忘れてはおりません」

謎の軍人(GM):「その、恩人であり、英雄であり、その国の誇りであった船たち。その嘆きが、我を呼んだ。船戦で奪い合い、沈められたものたちが、我の根幹となるものを作り出した。《九曜家》なるものが、我を封じ込めた。しかし、わが望みは、大海原での戦を果たすこと故、力を強め、船たち全てに力を取り戻させねばならぬ」

ルーディ:「残念でしたね、艦長。あなたは、私たちが乗っていた客船を、無警告のまま砲撃し、小艇ひとつ防げずに、艦橋までの侵入を許しているではありませんか」

謎の軍人(GM):「おまえたちは、我をあの中に封じ込めたモノどもと同じ匂いがする故に、海の底に沈めることに決し、招き寄せたまでのことだ」。スッと手の中に、儀仗用のサーベルが現れる。「違うのか? 九曜のものどもよ」

那須:「あらためて名を名乗ろう。九曜が《要》、那須 恭一だ」

真桜:「同じく《備》、篠原 真桜」

GM:ふたりに[アンカー:2点]ずつ。

ルーディ:帽子をとり、上着を脱いで、そばにあった作戦台の上に広げる。その上着の上に時計を置く。自前のスーツの襟を直して、改めて艦長へ向き直って名乗る。
「ルーディ・トミノ。元合衆国海軍三等兵曹。現《Anchors&Ships》アメリカ支部、オアフ支所所属」

御島(GM):「我に名はない。無念あるモノの名を全て連ねれば長すぎるゆえな。が、何者に倒されたのかもわからぬでは、恨みも残ろう。ゆえ“御島”と名乗らん」

那須:「無念は、歴史とともに語られ、喪われることはないかもしれない……が、それでも日本の平穏を守り続けることが、我が主が望みだ!」

GM:[アンカー:2点]あげよう(真桜・ルーディ同意。[経験点]+1)。
 オルゴールが嘆く。「いない、いない。いるけども、いない。『提督』だけがいない」

ルーディ:あぁー、最初の持ち主かぁ。

御島(GM):「いるはずがない故な。この船の中核にあったそれは、我の存在の源になっておるのだから」

ルーディ:あーぁーぁ。いたんだ。『提督』ってのは、この船が一番輝かしい時代を象徴する、この船自体の付喪神だ、ってことね? ヒトじゃぁなくて。

GM:そう。この船の魂は、別のモノになってしまっているんだよ。オルゴールにとっては。
 裏付けるように凄皇が「墓場を穢しているのだな、あやつは」という。

真桜:凄皇さんにとりあえず[ベクトルカード]([暴走抑制点]+1)。

GM:GMとしては、以上語り尽くしているので、いつでも戦闘に入っていいかと思います。

ルーディ:御島に問う。「あなただけかい?」

御島(GM):「日にちがなかった故、我しか創れなかった」と答える。
 時間があれば、無国籍な幽霊大艦隊が、あちこちに出没していただろうね。

那須:殊更明るい声を出して、「これ以上難しい話をするつもりはないんでね」。珠子さまが、結界に閉じ込められている境遇を思い浮かべ、「あの方のために、いまここで、自分にできることをさせてもらう」

GM:[アンカー:2点]あげる。

ルーディ:頑丈なボールペンを懐から取り出す。オルゴールに目をやり、「恭一があの小さなレディのために戦うのならば。僕は、この報われないレディのために戦う」

GM:それはシナリオによく絡んでいる。文句無しに[アンカー:3点]あげよう(真桜同意。[経験点]+1)。

真桜:えーと私は……。

凄皇(GM):「つまるところ。戦に傷つき、疲れ、眠ったモノの安息を起こし、再び修羅の世界に戻そうとしている。ということだ」

真桜:那須さんの方を向いて、いまさら命令をしてくれっていうのもなぁ。

GM:自分のやりたいことを那須に言って、その命令を求める、といのも手だよ?

真桜:わかりました。ありがとうございます。「那須さま、この悲しい魂に安息を与えよと、私にご命令ください」

那須:符を取りだしながら。「君が深く心に思っていることを、実行すればいい」

凄皇(GM):那須と真桜ちゃんに[アンカー:2点]ずつ。
「一度夢を与えて、そして再び夢を奪う、か。水兵たちには日常があったろう。笑顔があったろう。……彼奴が与えたゆえ、な。元の眠りに還してやるがよい」と、那須に命令を促す。

那須:うなずいて、「ここであったこと、前にあったことも。それ自体はずっと語り継がれるものだから。ここであったことを絶対に忘れちゃいけないことだ」

凄皇(GM):「忘れもせぬが、語りもせぬ。我が語るのは悲しきことではない」

ルーディ:「戦った相手は、忘れないなぁ」

真桜:強くうなずいて、「忘れません。決して」

GM:全員に[アンカー:1点]。

29.戦闘:1ラウンド目

御島(GM):「では、決して分かり合えぬモノ同士、刃を交えようぞ」左腕を振ると、艦橋がグワッと広がる。

那須:「最大限の礼節を以って、全力で相手をする!」

GM:[アンカー:1点]。戦闘開始だね。御島は【反応:4】。

真桜:【反応:5】

ルーディ:【反応:5】

那須:凄皇も【反応:5】。この場合の順番ってどうなるんだっけ?

GM:自由でいいよ。

ルーディ:射撃を先にやってもらったほうが、演出しやすいのでお願い。

真桜:はーい。では私が。クナイをぎゅっと握り締めて、[パワーレベル:MAX]で振りまーす。(コロコロ)[共鳴]だーっ!

那須:6のゾロ目だねぇ。

GM:クリティカルする目は、[共鳴]しないよ。だから、振り足して。

真桜:あ、そーなんだ。じゃぁ(コロコロ)[達成値:41]。

御島(GM):こっちは[パワーレベル:MAX]で(コロコロ)[達成値:47]。避けたね。「九曜がものよ! そなたらの祖先のほうが、もっと鋭い矢を放ったぞ」と、クナイを手で掴んで床に捨てます。
 そして、[パワーレベル:MAX]を使った影響で、《異界》の“偽りの姿”が崩れます。海軍士官の服装がはじけとび、平家物語絵巻に見えるような古い大鎧に姿を変える。艦橋は、ガラスや計器が割れ、焼け爛れた姿に変わる。艦橋のクルーも消えてゆく。穏やかな表情で君を見て、敬礼しながら。

真桜:おずおずと、みよう見真似で返礼します。

GM:[アンカー:3点]。

ルーディ:投げたクナイの影から、ボールペンで突き刺します。「昔っから飛び道具は目眩し、でしょう?」

GM:それは[ベクトルカード]。あと[アンカー:2点]あげる(那須・真桜同意。[経験点]+1)。

ルーディ:さっき3点まで減らしたのに、もう[経験点]が15までたまったのか。《ハイドインシャドウ》を取るね。これで、一瞬で懐にもぐりこんだことにしますね。
 [ベクトルカード:1.クリティカル値の低下]を使って《メメント・モリ》を[パワーレベル:MAX]で使います。(コロコロ)[達成値:57]だ。

御島(GM):(コロコロ)[達成値:44]。当たったね。

ルーディ:差の13点に[武器威力:+34]を足して、47点のダメージ。演出で、御島もろとも、背景の船の一部すら消し去る一撃。

御島(GM):大鎧の前立てを強引に引き寄せ、身代わりにして、左腕をかばう。

ルーディ:「やりますね。左半身を持っていく予定でしたが……」

御島(GM):[アンカー:1点]やる。「なかなか、やりおる」左手で脇差を抜き放つ。右腕に支えるのはサーベルから太刀に変わっている。

凄皇(那須):その隙に、凄皇が突っ込んでゆく。《盟友》っていま強化してもいいの?

GM:それは無理。那須の【制御】を成長させて、《盟友》の【能力値】上限を再計算。そのあとで、《パペットマスター》を使って、《盟友》の【能力値】合計を増やすしか、ない。[ベクトルカード:3.追加行動]を使わないと、今の攻撃には間に合わないよ。

那須:わかった。【制御】を先に成長させる。そこで、一枚の符を取り出して「凄皇、お前の封印を解く。今こそお前の真の力を見せるときが来た」

凄皇(GM):ニヤリ、とだけ応えて[ベクトルカード]あげる。

那須:[ベクトルカー:3..追加行動]を使って、《パペットマスター》を……使う。あと9点増やせるから、[パワーレベル:LV1]でいいね。(コロコロ)OK。上限値になった。

GM:いま凄皇の【能力値】合計48点か。なにか判定させるごとに、[デザイア:12点]増えるから、気をつけてね。

凄皇(那須):了解。では[パワーレベル:MAX]で。(コロコロ)[達成値:68]。

御島(GM):(コロコロ)[達成値:59]。9点差で、[武器威力:12]だから、21点ダメージだね。では、こちらの攻撃。《九曜家》とか名乗っているので、まずそちらを殴るよなぁ。目の前にいるのは……ルーディと凄皇?

ルーディ:だねぇ。

那須:オレはまだ動いてないしなぁ。

GM:じゃぁ、凄皇を殴ろう。

那須:うわー当たったら確実に戻っちゃうよ(笑) 《盟友》の[結界強度]って少ないしなぁ。

GM:[パワーレベル:MAX]で(コロコロ)[達成値:50]と言って殴る。

凄皇(那須):レベルは……どうしよう。[パワーレベル:LV2]がいいのかなぁ。

ルーディ:[共鳴]もあるし、期待値も安定で+3されるわけだし。

凄皇(那須):そうだね。じゃぁ[パワーレベル:LV2]で(コロコロ)4のゾロ目で[共鳴]した。これで回避成功だね。

御島(GM):「むっ!? さすがは《九曜家》が《要》よ。わが術を打ち消すとは!」

ルーディ:那須の[デザイア]いま、210点か。すごいギリギリだね(笑)

那須:ではこちらですね。ここはあえて、接近戦に持ち込もう。凄皇が攻撃されるより、自分が攻撃されたほうがいい。
 一気に近づいて、直接やつに符を貼り付ける。[パワーレベル:MAX]で(コロコロ)[達成値:57]。

御島(GM):こちらは[共鳴]なし。[達成値:33]。差分値は24点。

那須:[武器威力:+31]を足して、55点ダメージ。

ルーディ:やっと100点超えたか。

御島(GM):那須の貼り付けた符が破裂し、胴鎧がはじけとぶ。無数の刀傷矢傷を負った体躯が露になる。「やはり《九曜家》よのう」。戦に見入られた瞳が妖しく輝く。「戦で果てることこそ我が望みよ」

30.戦闘:2ラウンド目

GM:では、次のラウンドです。

真桜:真桜ちゃんは、ルーディに[協力判定]を呼びかけます。「トミノさま、私が隙を作ります。その間にっ!」と、クナイを構えます。

ルーディ:「タイミングはこっちに合わせてね」

真桜:「承知」

GM:[ベクトルカード]あげる。判定して。

ルーディ:真桜さんが、目隠しをするようにクナイを投げ、その影に重なったルーディがボールペンで抉る。ってことだね。

真桜:[パワーレベル:MAX]で(コロコロ)15。

ルーディ:(コロコロ)14。

御島(GM):(コロコロ)15。低レベルな争いだなぁ。【強度】はこちらが高いので、攻撃失敗だね。「女の影に隠れて、もののふを打ち倒そうなど……二度は通じぬっ!!」と、太刀の一振りで遮られてしまう。

ルーディ:まだ、[協力判定]は早かったね。

真桜:そうだったね。

那須:もーちょっと盛り上がってからやろうよ。

ルーディ:まだ一回も(攻撃を)当ててないべ?

GM:それに、《九曜家》の《備》が、同僚無視して[協力判定]してどうするのさ(笑)

真桜:行動順が同じだったから……。

GM:遅い方に合わせることもできるんだよ?

真桜:ふむふむ……なるほど。じゃあ、次は那須さんか凄皇さんと協力判定やりますね。

凄皇(那須):凄皇は、普通に殴ります。[パワーレベル:MAX]で(コロコロ)

御島(GM):[パワーレベル:LV2]の[共鳴]で回避した。女の影に隠れて攻撃したのを防いで、返す刀で凄皇の直剣を受け止める。「読めておるわっ!」
 それで、ルーディに攻撃。遠慮なく[パワーレベル:MAX]で(コロコロ)[達成値:49]

ルーディ:[パワーレベル:LV2]で対抗。(コロコロ)[達成値:25]。

御島(GM):差分24点に[武器威力:+20]足して、ダメージ44点。

ルーディ:残り[結界強度:6]……ギリギリーっ!? 結界で防ぎ切れない衝撃で血を吐く。「ガッ! ゲフッ」

那須:「おいおい。弱いものイジメして楽しいかい?」皮肉げに言って符を構える。「九曜の者がここにいるんだ。尋常に勝負してもらおうか。恨みがあるんだろ?」
 [パワーレベル:MAX]で(コロコロ)……4のゾロ目で[共鳴]?

御島(GM):[共鳴]だね。掻き消えた力を見て、「三対一で『尋常』とは笑止」とか言われる。

31.戦闘:3ラウンド目

真桜:「確かに貴公は強い。だが、私の仕える主は、もっと恐ろしいものと日々戦っている」

御島(GM):「我らがすべて開放された暁には、そのものを全て喰らい尽くし、積年の恨みを晴らし、九曜などという忌々しい血を絶やす所存」

真桜:「そんなことはさせん。わが一族の誇りにかけて!」

GM:では[ベクトルカード]をあげよう。[アンカー:3点]も。(那須ルーディ同意。[経験点]+1)

真桜:では【強度】を1点成長させて……[ベクトルカード:4.他者の行動演出]をしていいですか?

GM:えーと、どういう演出をしたいの?

真桜:んーと。さっき投げたクナイが《タイラント》の影を縫いとめていた、ということにしたいです。

GM:わかった。採用。じゃぁ、特例なんだけど、このラウンドの《タイラント》の判定のとき、クリティカル値が1点多い扱いにする。演出かセリフをどうぞ。

イラスト:キタオカミツル

真桜:「世迷言をほざくまえに、貴公の足元を見るがいい」と、弾いたはずのクナイのうち1本が、影を縫いとめている。

御島(GM):「む? いつのまに……。女子にいくさを語られるとは」
 真桜ちゃんの見せ場っぽいので[ベクトルカード]をあげよう。

真桜:じゃぁ、行動させてください。(コロコロ)[達成値:23]。しょぼ〜ん。

御島(GM):「なかなかおもしろい趣向だったが。まだ、ぬるいなっ!」と、真桜ちゃんが放ったクナイを、自由にならぬ身で叩き落す。

那須:「この勝機を逃すほど、おろかではないからな」と、《ブルーウォーター》で海の防人の動きを分析し、凄皇に命じます。

凄皇(那須):「篠原殿。いくさの中で頭を下げるな。いまだ勝機は去っておらぬ」

真桜:では。一瞬下がった戦意を奮い立たせ、もう一度顔を上げます!

GM:では両方に[アンカー:1点]ずつあげる。(ルーディ同意。[経験点]+2)

御島(GM):「ひとに助言をしている余裕などっ!」とあざ笑いながら、足元のクナイを弾き飛ばし、真桜に切りかかる。

凄皇(那須):そうはさせない。[パワーレベル:MAX]で振ります。(コロコロ)出目悪いなぁ。[達成値:53]

御島(GM):こちらも手加減する必然がない。[パワーレベル:MAX]で振るよ。(コロコロ)クリティカルはしないけど[達成値:50]

凄皇(那須):3点差で、ダメージ15点。

御島(GM):15点ね。ちょっとだなぁ。まだまだあるね。

ルーディ:いままでみんなの邪魔にならないところによけていたところ。《タイラント》の目の前にゆらぁっと姿をあらわします。

御島(GM):もはや兜もボロボロになり、胴鎧はすでに無い。脇差も半ばで折れている。

ルーディ:かたは、スーツのすそは擦り切れてギザギザ、襟元は真っ赤。そんな状態のフラフラな男がニヤリと笑って目の前に立ちます。

御島(GM):視線で応える。「異人に介錯されるとは」という顔をする。「だが、一人くらいは道連れにする」と、目で語る。

ルーディ:「介錯じゃねぇ。まだ、勝負の途中だろ」というふうにガンを飛ばします。

GM:ルーディに[アンカー:2点]やる。(那須・真桜同意。[経験点]+1)

真桜:これで[経験点:10]になりました。【能力値】2点くらいふやしとく?

那須:つかっちゃえばいいんじゃない? [ベクトルカード]もあげるね。

ルーディ:ではありがたく使う。【強度】を上げるね。[ベクトルカード:1.クリティカル値の低下]を使い、[パワーレベル:MAX]で。(コロコロ)16でクリティカル……6ゾロでクリティカル……4、4、6で最後で、[達成値:61]。

御島(GM):こっちは(コロコロ)[達成値:33]。28点差。ダメージは?

ルーディ:[武器威力:+34]を足して、ダメージは62。

御島(GM):これで累積ダメージが200超えたか。[結界強度:150]だからなぁ(笑)
「勝負ではなく、やはり介錯であったな」と言って古武士のように腰をおろし、体を構成する存在が、バラバラと崩れてゆく。

32.決着〜《異界》の崩壊

ルーディ:完全に崩れ落ちる前に、勾玉をつるしている紐を掴む。

御島(GM):「この忌々しい勾玉のおかげで、この身が崩れようとも《白き混沌》に落ちて消滅することもかなわぬ。『いづれ解き放たれたときを覚えておれよ』と言ってはみても、千年先になるかわからぬでは……」と苦笑する口すらも崩壊する。

ルーディ:「……戦った相手を覚えておいてくれるのはうれしいけれど。恨み節だとどうも重いね」

那須:「それでも背負って、前に進むしかないのさ」

GM:二人に[アンカー:2点]。そして、オルゴールがレクイエムを奏でる。戦艦は少しずつ崩壊をはじめる。

イラスト:むし

ルーディ:ではオルゴールに声をかける。「会えたかい?」

オルゴール(GM):「会えたわ」

ルーディ:「どうする?」

オルゴール(GM):「ここに“在る”のが正しいと思わない?」
 この《異界》と精神的なつながりがあるせいか、オルゴールは、この船と同じように、ボロボロの姿に戻っている。

ルーディ:「いや、うん。返答はわかっていたよ……」少しさびしそうな表情を向ける。

GM:[アンカー:2点]。

真桜:「ここは崩れます! はやく脱出を!」

ルーディ:真桜ちゃんに、「あぁ。先に行っててよ」。で、オルゴールに「じゃぁね。向こうの世界にも、あなたに恋をしちゃった人がいたんだろうけど……残念だよ」

オルゴール(GM):「御島がいなくても、きっと、船の魂たちはこのひろい海をただよいつづけるわ。消えるわけじゃないから。海にかえるだけ。船たちも、みんな……」

ルーディ:ブリッジから出てゆく。「……いつか、また、聞かせてね。何かのときに」

GM:オルゴールが「わたしはいつでも歌っているわ」と答えたような気がしました。そして、世界は崩壊してゆく。

33.脱出

GM:そして、巨大戦艦の姿をした《異界》は崩壊し、破片は勾玉に吸い込まれてゆく。
 船の魂たちは開放されて、また再び、実体のない姿で、太平洋を泳ぎつづけるのだろう。だがそれは、幽霊船と呼ばれた船が、すべて、選んだことなのではないだろうか。

凄皇(GM):「船乗りが迷信深いと聞くが、迷信の元となるものがそばに在るということではないかな?」

ルーディ:「死んでも海が好きなバカばっかりだからね。船乗りというのは」

那須:[アンカー]あげる(真桜同意)。

凄皇(GM):「我、符に戻るゆえ、失礼」

真桜:凄皇さんにペコリと頭を下げます。

凄皇(GM):「式札に頭など下げるものでもないぞ」と笑って符にもどります。

那須:「なぁ、ルーディ」

ルーディ:「なんだい?」

那須:「海軍式の敬礼を教えてくれ。見送るなら、コレだろ?」

ルーディ:「……。ああ、いいよ」と、コンパクトな敬礼を教えるね。

GM:真桜ちゃんも真似する?

真桜:真似します。

那須:船の魂が去っていった方向に向かって。「……航海の無事を祈る」

GM:敬礼をした3人に[アンカー:3点]。

34.消えたオルゴール

GM:では、元の場所に戻って、《ホワイトアウト》を解除するんだね?

真桜:そうすると、一瞬にして発生した水柱がどっぱーん、どっぱーんと。

GM:「テロか?」「いえ、異常はないようです」みたいなやりとりとか。

真桜:オルゴールのケースが空っぽに!(笑)

那須:なにか変わりの物を出す?

GM:《アポート》で出せないこともないけど。

ルーディ:『豪華客船の怪』ってことにしといたほうがいいだろう。

GM:では、ルーディさん。《ホワイトアウト》を解除して「オルゴールが消えた!」という騒ぎが起こる。

ルーディ:いっしょに「消えた消えた」と騒ぎましょう。

門脇総理(GM):再び近寄ってきた総理が「手品のようだねぇ。怪盗ルパンでもあらわれたのかねぇ」

ルーディ:パンフレットに目を落としながら「元の船に帰ったんじゃないですかね」

門脇総理(GM):「それが、一番納得できるかもしれないね」と、総理は含みのある笑みを浮かべる。

那須:両方に[アンカー]あげる。(真桜同意)

GM:で、総理はSPを引き連れて去ってゆく。

ルーディ:「あぁ〜あ。行っちゃったなぁ」ため息をついて部屋を出てゆく。

GM:[アンカー:1点]あげる(真桜同意。[経験点]+1)。

ルーディ:《Anchors&Ships》の香澄ちゃんに電話を掛けに行きますね。

香澄(GM):眠そうな声で電話に出るよ。

ルーディ:「あー、ごめん。そっち夜だった?」

香澄(GM):「夜ってゆうか……まぁ忙しくてね。なにか起こったの?」

ルーディ:「うん。エンデュミオン号に、『《ホワイトアウト》しても色が変わらないオルゴール』があってね」

香澄(GM):「でもその口ぶりだと、事件はもう終わった、って言ってるわね」

ルーディ:「さすが得意の千里眼だね。オークション前に、古巣に戻ってしまってね」

香澄(GM):「船乗りがますます迷信深くなるわね」

ルーディ:「まぁ、それがいいだろうね。ともあれ、あと二日くらいでつくから、よろしくね」

香澄(GM):「しっかり骨休みしてから来てね。こっちでいろいろ仕事を頼む予定だから」

ルーディ:「こんなに怠け者の男を働かせようとしたって、ウサギみたいに死んじゃうと思うよ?」

香澄(真桜):「大丈夫。忙しくてもウサギは死なないから。ウサギが死ぬのは寂しい時でしょ(笑)」

GM:[暴走抑制点]+2点。[アンカー:2点]あげる。

35.エピローグ《九曜家》にて

イラスト:七荻東

GM:その4日後、《九曜家》に帰還した那須と真桜。珠子さまに謁見し、勾玉をお渡しするときに、なぜかルーディも一緒にいる。珠子さまの「手助けしていただいた方にお礼を言いたい」というたってのご希望で、ルーディも呼ばれたのさ。

ルーディ:そりゃもう、僕は《九曜家》秘蔵の美術品が見せてもらえるってことでワクワクしながら行きますよ。

真桜:奥の院に通されながら「おお、あの掛け軸は……!」とか「こっ、このツボはいいモノだぁー!」とかやってるわけですね(笑)

那須:「鑑定するなら、あとにしろよ?」

ルーディ:「他人に見せる気のないものは『鑑定』しない主義なんだ」

GM:目の保養になっただけだな。それぞれに[アンカー:1点]。

ルーディ:「どうもはじめまして、リトル・レディ」ペコリと頭を下げる。

珠子(GM):[アンカー:2点]あげる。「とてもお世話になったようで」

ルーディ:「あー、いえいえ。恭一に真桜がいなければ、とてもとても」

珠子(GM):「うちのものと親しくなってくれて、ありがとうございます」と、頭を下げる。

GM:周りの人たちは「ザワッ」としている。

ルーディ:「いやだなぁ。頭さげないでくださいよ。コイツ(恭一)には、さんざん迷惑を掛けられた貸しを返してもらってるだけなんですから」

珠子(GM):明敏な珠子さまは意味がわかって、くすくすと笑う。「よかったですね」と那須に言う。

那須:「ええ、とても友達甲斐のある男です」

珠子(GM):[アンカー:2点]あげる。「勾玉を」と、受け取ると、連なった勾玉の一部に収まる。ルーディも強力な《イモータル》なので、結界の意味がわかる。勾玉を封じている目の前の少女、望むか望まざるかわからないけど、珠子さまの力は、途轍もないものであることがわかる。

ルーディ:そうかもしれないけど、しかめっ面は内心だけにして、ニコニコしているよ。

珠子(GM):珠子さまは、年頃の娘のような顔で微笑んで、真桜に声を掛ける。「ドレスを着たんですって?」
 というところで終了としたいと思います。

真桜:ひでー!(笑)

ルーディ:素晴らしいと思いますGM。最後に[ベクトルカード]を。意味ないけど。

那須:というわけで、おつかれさまでしたー。

36 .セッション後処理

GM:[デザイア]が、[アンカー]の倍を超えた人はいるかな?

一同:いませーん。

ルーディ:全然、[アンカー]たまるねぇ。

GM:まぁ、みんなで多めにあげてたでしょ。セッションが回っている証拠だよ。
 では、PCが使った[経験点]を合計して、それにプールに残った[経験点]を足します。その和をプレイヤーの人数で割ったものが、一人一人がもらえる[経験点]となります。
 セッション中にやった成長は、全部リセットされます。そのあとで改めて[経験点]を使って成長させてください。

ルーディ:一人あたり32点だね。

GM:今回は、GMの方針として『[アンカー]をあげるようにする』『全てのPCに見せ場を作る』というのを、多少甘めな基準でやりましたので、多めな[経験点]となっています。

リプレイ「太平洋の女王」(完)

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