◆『ホワイトカオス』リプレイ 〜太平洋の女王〜 その2

GM・文:安藤 昌季

その1<<<

10.那須 恭一&篠原 真桜/中部国際空港

イラスト:ちゃ

GM:というわけで、那須さんと剣さまは中部国際空港。手荷物を受け取り、到着ゲートから出て、これからスロープを上がって、アクセスプラザへ行くところだ。

剣(GM):「やぁ、やっと一年半ぶりの日本だねぇ。出迎えは……いないのか。さびしいねぇ」

那須:「さすがに、成田に着く予定だったんですから、こっちにも人を置いておく、なんてことしないでしょう」

剣(GM):「そりゃぁそうだねぇ」

真桜:ズッキャッキャッキャッ! と派手な音を立てて、角を曲がって登場します。スチャッと片膝をつき一礼して、「《備/そなえ》ッ、篠原 真桜、剣さま・那須さまのお迎えに参上いたしました!」ゼェゼェしてる。

剣(GM):ボソッとつぶやくねぇ。「すごい。監視されてるみたいだ」

那須:「これは忠誠心の表われと見たほうがいいんじゃないですか?」と、いいつつ呆れています。

ルーディ:二人に[アンカー]あげる(笑)(GM同意。[経験点]+2)
 でも、周りの人から見ると、とっても変な三人組だねぇ。若社長みたいな男性と、葬式帰りのサラリーマンみたいな男が立っていて、新入社員みたいなパンツスーツ姿の女の子が跪いているンだよ?

通りすがり(GM):「あの子、どんな失敗したんだろう?」
 剣と那須は、目の前の女の子から、写真で見たときの『いかにもビシッとした人』のイメージとは違って、どうやら『おっちょこちょい』な雰囲気を感じる。

真桜:わたし『超うっかり』なのぉっ!? おーけー。わかったよ(笑)

那須:この子、これからドン底に落ちるんだろうなぁ。

真桜:失礼なっ。[デザイア]だっ(笑)

GM:そうだね。僕からも[デザイア]。[経験点]を1点減らしてね。

真桜:ああっ[経験点]が減るっ。

剣(ルーディ):困ったような顔で「なぁ、恭一。この娘、このままにしておくのは不憫じゃないかい?」

那須:「たしかに、こっちもいたたまれないですよね」

GM:ありがとう。ルーディに[暴走抑制点]1点。

那須:ニヤリとしながら「こんなところで跪いていると、周りの目が痛いんだよね」

真桜:「しっ、失礼しましたっ!」ばばっと立ち上がるさ。

GM:たしかに、周囲は「なにがあったんだ?」と集まってくるし、剣さまも美形なので「あの笑顔がステキな方はどなたなんでしょう」とか聞こえてきたりする。ほっといても人が集まってくるよ?

那須:剣さまに「とりあえず場所変えますか?」

剣(ルーディ):「そのほうがいいね。さすがに長旅の後だし、どこかで一服したいよ」

GM:ふたりに[アンカー]1点ずつ。あと、ルーディは[暴走抑制点]1点。(真桜同意。[経験点]+2)

11.那須 恭一&篠原 真桜/新幹線グリーン車

GM:では、君たちは、東京までの帰路につきました。……なに使う?

真桜:じゃぁ、新幹線のグリーン車を手配しておくよ。その時間はあったでしょ?

GM:そうだね。空港からすぐに名古屋駅までいけるはずだから、すぐ乗れるね。

那須:那須は、肩肘張ってテキパキとうちらを案内する真桜ちゃんを、まぶしいものを見るようなまなざしで見てるよ。

ルーディ:[アンカー]あげる(笑)(真桜、GM同意。[経験点]+1)

真桜:「16:47発の新幹線をおさえてあります。こちらへどうぞ」

那須:「ありがとう」と、案内されよう。

那須:で、席について「珠子さまは元気にしているかい?」

真桜:「あ……はい。ご息災でいらっしゃいます。以前より“相変わらず”ではございますが」珠子さまはずうっと結界のなか、なんだよね?

GM:そうだね。侍女も「あの様子では、日々おつらいでしょうねぇ」と話しているのを、真桜は聞いたことがある。

真桜:言外に「ここで詳しいことは話せませんよね? お屋敷に戻り次第お伝えいたします」ということを伝えるよ。

GM:そうだね。[アンカー]を真桜に。(ルーディ那須同意。[経験点]+1)

真桜:わーい♪

那須:いま[経験点]何点かな? 自分がロールプレイしていると、[経験点]の記録まで手が回らないや。

ルーディ:それは僕がやっているから大丈夫だよ。

真桜:那須さんに声をかけるね。「ええと……あの、『那須さま』とお呼びすればよろしゅうございますか?」

那須:「いや、『恭一』でいいよ」

真桜:内心で叫ぶね「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」なんじゃそりゃぁ……。

GMとルーディ:うわぁっ!(笑) 二人に[アンカー]あげる。

GM:真桜には、驚きっぷりにもう1点あげるね。([経験点]+2)

那須:「それに、そんなしゃちほこ張った話し方じゃなくていいから、さ」

剣(GM):剣さまは二人のやり取り見て、ステキな笑顔を浮かべてるよ。邪魔はしないから、存分にやっていいよ。

真桜:「……いやしかし、私は、あなたさまの部下にございます。たっ、タメ口をきくなどとは恐れ多く……」

那須:苦笑しながら「公の場ならともかく、こういう場でまでいちいち堅苦しい話し方しなくてもいいよ」

真桜:「で、では、間を取って……『きょういちさま』ということでよろしいでしょうか?」

那須:「せめて『さん』にしてくれないか?」脱力しますわ。ってゆーか、どこも間とってないし。

ルーディ:そのツッコミやよし。二人に[アンカー]を。(GM同意。[経験点]+2)

真桜:「し、失礼いたしました。では、『那須さん』と。(暗記するようにつぶやく)なすさんなすさんなすさんなすさん……」

那須:「そんなにしっくりこない?」

真桜:「いっいえ、『なすさん』でお呼びさせていただきます」

那須:「よろしくね。いやしかし、なんせこちらはいままで『じゆうとびょうどうのくに』に居たもんでね。いきなりしゃちほこばったしゃべり方をされると、どうもおかしな感じがするんだよ」

剣(GM):「『自由と平等の国』?」クスリと笑います。

剣(ルーディ):そのあと内心で「名目上、だ、ね」とつぶやいて[デザイア]増やしそうだけど……。って僕がNPCやってることになるんだっ!? GM、[デザイア]はおまけしてもらえる?

GM:そうもいかないねぇ(と、邪悪な笑みを浮かべる)。
 [暴走抑制点]+1していいから、[デザイア]1点増やそうね。[経験点]も減るからね〜。

那須&真桜:なにやってんのー!(笑)

GM:このように、このゲームでは[経験点]がダイナミックに上下するあたりのスリリングさも楽しんでいただけたら幸いですね。というわけで、ガチガチ真桜ちゃんと、ゆるゆる那須くんの掛け合いが終わったところで、剣さまが真桜ちゃんに「すまないが、飲み物を買ってきてくれないか?」

真桜:「はいっ。……なにをお持ちいたしますか?」

剣(GM):「じゃぁ、せっかく日本に戻ってきたんだから、日本茶をお願いするよ」

那須:「私も、同じものを頼む」

真桜:「かしこまりましたっ!」といって席を立ちます。で、退場します。

剣(GM):真桜ちゃんがいなくなってから那須に向かって。
「ずいぶんと可愛らしいコじゃないか。資料とは全然違うねぇ。ほらこれをみてごらんよ。『冷静な状況対応』とか『怜悧な判断』とか色々書いてあるよ」と、ノートパソコンまで広げてます。

那須:「仕事のときは、そうなんでしょ? ……そうなんですよねぇ?」

真桜:そうだといいなぁ(笑)

那須:「でも、いいじゃないですか。ヘンに表裏があるより」

剣(GM):「表裏の無い『忍者』かぁ……それって『忍者』としてどうなんだろうねぇ」

那須:「別に“裏側”だったらオレが見ればいいだけのことじゃないですか。そうでしょ?」

真桜:[アンカー]あげる(GM同意)。

剣(GM):「そんな役職に、いつまでも就けておきたくないんだけどねぇ」

那須:「こればっかりは性分ですからねー。自分の好きでやることなんで、あまり気にしないでくださいよ」

剣(GM):苦笑して「そうもいかないよ。……素直で良いコみたいだね、真桜ちゃんは」すでに『真桜ちゃん』呼ばわりだ(笑)

那須:「……やっぱり、そうですよねぇ。『真桜ちゃん』ですよねぇ? どうしても」

真桜:あぁぁ(笑) [アンカー]だぁ(GM・ルーディ同意。[経験点]+1)。

那須:「さっきから、彼女のことをどう呼ぼうか、考えてたんですよ。『真桜さん』とか『篠原さん』とか呼ぶのが、どうにもしっくりこなくって」

剣(GM):「ファーストネームで呼び合うのはアメリカの風習だぞ? 日本式に戻したほうがいいんじゃないか?」

那須:「……ああ、そうですよね。うっかりしてましたよ」と、笑ってごまかそう。

イラスト:たけちよ

剣(GM):剣さまはそこで、通りがかった車内販売のおねえさん呼び止めて、「そのシューマイください」
 で、真桜ちゃんがお茶缶をかかえて戻ってくると、剣さまが車内販売のシュウマイをパクパク食べてる。毒見? だれがするっていうのさ(笑)

真桜:「あぁ〜っ! 崎陽軒のシウマイ買ってる! もぐもぐ食べてるぅ……」

剣(GM):「ああ、お帰り。……君も食べるかい?」と、爪楊枝に刺して、差し出すよ。

剣(ルーディ):体勢的には『はい、あ〜ん♪』な感じなのかい? きみ(真桜)は、両手にホットの缶を抱えていて、剣さまの爪楊枝を受け取ることは至難の技かもしれないっ!!

GM:馬鹿ですか、君は(笑) [アンカー]と[デザイア]を増やしたまえ。([経験点]-1)

ルーディ:えー! なんでー(とかいいつつ、わかってます)。
 [暴走抑制点]ももらうねー。

那須:「(やれやれ。剣さまもお人が悪いよなぁ)」とか思いながらニヤニヤして見てる。

剣(GM):「ほら、口開けて」

真桜:え〜〜っ!? 「いえ、そのようなことはっっ! あとで食べますのでっ!」と、大急ぎで缶を配るよ。

那須:(笑いながら)[アンカー]あげるね。

剣(GM):「アメリカでは別におかしなコトじゃぁないんだけどなぁ」といいながら缶を受け取るよ。

ルーディ:それは……アメリカ人から言わせるとどうだろう(笑)

那須:缶を受け取りながら剣さまをたしなめる。「ま、ここは日本ですからね。『郷に入っては郷に従え』っていいますから」

真桜:缶を配ったら、シュウマイ付きの爪楊枝をお受け取りします。「それでは、お毒見させていただきます!」で、モグモグ食べてから、「はい、まごうことなき崎陽軒のシウマイにございます!」(真桜以外爆笑)

GM:……[アンカー]あげるよ。なんだそれは([経験点]+1)。

12.那須&真桜/東京

GM:というわけで、新幹線は東京駅に到着。君たちは『お屋敷』が手配した黒塗りのセダンに乗り込むわけです。
 剣さまが「あ〜あ。大丸とか見てみたかったんだけどなぁ」

那須:「しばらく日本にいるんですから、またくればいいじゃありませんか」

剣(GM):「だけどねぇ。あの“お城”に入ったら、なかなか出られないじゃないか」

那須:「だぁ〜いじょうぶですよ。そのときにはお供しますから」

真桜:ダラダラと冷や汗を流しながら聞いてる。まずい。まずいよこの二人。

GM:で、《九曜家》に着くわけです。真桜ちゃんは、那須を部屋まで案内してあげてね。

真桜:「こちらでございます」布団だよ。畳だよ。

那須:深呼吸して、「いや〜。懐かしいね、この匂い」ちらっと外をみながら「良くも悪くも変わってないな」

真桜:「変わっておりませんか」

那須:「よくも、悪くも、ね」と昏い目で答える。[デザイア]を1点増やしておこう。(GM同意。[経験点]-1)

GM:では私からは[アンカー]。(ルーディ同意。[経験点]+1)

那須:「いつもウチにいると、見えないモノもあるのさ」

真桜:キョトン、とした目で那須さんの方を見る。「?」

那須:「昔はオレも、解らなかったことさ。解らなくても問題はないんだけど、解ったときがキツイから。もしよかったら、覚えておいてね」

真桜:「そうですか……。お召し変えが済んだころにもう一度参ります。おそらく珠子さまよりお呼びがかかると思いますので」

那須:「わかったよ、真桜ちゃん。じゃぁ着替えるから」

真桜:「まっ!?」ヘンな呼ばれ方で驚いて、着替えるってコトで驚いて、あわてて部屋を出ます。で、戸にもたれて顔真っ赤にしてゼーゼーって。

那須:「(やぁおもしろいなぁ)」とか思いながら、着替えます。

真桜:廊下の端までバタバタバタッと走っていきます。

剣(GM):じゃぁそうすると剣さまが真桜ちゃんのほうに歩いてくる。「恭一の部屋はこっちかい?」

真桜:「(恭一……? ああ、那須さまか)はっ。こちらに」

剣(那須):じゃあ断りなく障子を開けて「やぁ恭一……じゃなくて、ここでは那須殿、だったね」。

真桜:「剣さま、畏れながらお召し替え中ですっ」顔を真っ赤にするよ(←[アンカー]GM、那須。[経験点]+1点)。

剣(那須):「おっと、すまなかったね」

真桜:ちょっとやりすぎなので、彼に[デザイア]を(笑。GM同意。[経験点]−1点)。

那須:まぁ仕方ないね(笑) じゃあ取り乱さずに着替えを終えて「では参りましょうか」。

イラスト:笹本ユーリ

GM:では部屋を出ると、神社の渡り廊下みたいな作りになっているわけだ。剣は用事がある、と言って立ち去る。で、二人が珠子さまの居られる“奥の院”に向かうと、ただでも寒い寒い冬の空気がより、冷え冷えとしたものとへと変わる。それは冷気ではなく“妖気”であることが、歴戦の二人には理解できる。

真桜:「珠子さまはこの日本を護るために、邪悪な勾玉を封じる結界に身を置かれているのです。一時も休まれることなく。何ておいたわしい……」唇を強く噛むよ(←[アンカー]GM2点、那須。[経験点]+1点)。

那須:「そうか……」一瞬、言葉を失い。「那須 恭一、入ります」と珠子さまの部屋の前で声をかけよう(←[アンカー]GM2点、真桜。[経験点]+1点)。

GM:本来なら、お付きの侍女が障子を開けるのだけど、珠子の部屋は勾玉の妖気で満ちているため、君が開ける。見ると、注連縄とお札の結界に囲まれた祭壇に、珠子さまはお座りしている。たえず妖しい光を放つ勾玉が、彼女の周囲に浮いている。その数は、那須の知っている1年半前よりは増えているようだが、まだまだ本来の形になるには、全然足りていない。珠子さまは青白い顔をしているが、君たちを穏やかな声で出迎える。

那須:「那須 恭一、入ります」

九曜 珠子(GM):「お久しぶりですね。よく日本に戻ってきてくださいました」多少大人びた口調で、まだ幼さの残る声が出迎える。

那須:「珠子さまも、ご健康そうでなによりです」もちろん、どうみても健康そうに見えないのはわかってる。

ルーディ:僕は[アンカー]をあげよう。

珠子(GM):「気を使ってくれてありがとう」と、表情を緩めて微笑む。……が、突如として、勾玉が赤黒く輝き、なんらかの見えない“力”が、珠子さまの華奢な体を締め上げる。珠子さまは暴走する“力”に耐え、それを押さえ込もうと苦悶の表情を浮かべる。瞬間、彼女の肩口がざっくりと裂け、鮮血がしたたり落ちる。

那須:立ち上がりざま、懐から符の束を取り出して、勾玉と珠子さまに向けて放つ。
 それから、真桜ちゃんに「私が結界を黙らせるから、珠子さまを頼む」

真桜:「は、はいっ!」はじかれたように走り出します。

那須:脇を通り過ぎる真桜ちゃんに穏やかに声をかける。「落ち着いて、な?」

真桜:肩越しに振り返り、目を見て「……はい」と答えます。

イラスト:亜浪

GM:那須に[アンカー]3点。真桜に[アンカー]2点(両方にルーディ同意。[経験点]+2)。
 では、那須さん、判定してくれ。この結界は、《九曜家》独自の技術なので本来《アクセス》一覧にはないんだけど、暫定的に《フェアリーアイズ》の判定をしてほしい。

那須:じゃぁ、《シューティングスター》で散らした符の力で結界を抑える、という演出をします。《フェアリーアイズ》を[パワーレベル:MAX]で判定ね。今私のところにある[ベクトルカード:クリティカル値低下]も使います。【強度】も[経験点]を使って3点から4点に成長させますね。

真桜:かっこいー。[アンカー]。(GM同意。[経験点]+1)

GM:《九曜家》のPCが、珠子さまが絡むと、必ず[パワーレベル:MAX]使うのがアレだよなぁ。

真桜:《九曜家》の人間が、ここで[パワーレベル:MAX]使わないでどうするのよ。

那須:えーと……(コロコロ)15。クリティカルしたので次も[パワーレベル:MAX]で。

GM:なにかかっこいいこといえば、また[ベクトルカード]あげるよ。

那須:では、内心でこうつぶやきます。「いずれ、ここからお出ししますから。今だけは……」(カードもらって、使ってサイコロを振る)15、なんとかクリティカル。ところでGM、[達成値]が高いと、どうなるの?

GM:ここで高い[達成値]を出して勾玉を抑えると、珠子さまが安眠できる時間が増えるよ。

ルーディ:なーにぃー!? なんてひどいことを考えるのだGMよ。

GM:那須は、珠子さまと同じように、結界に閉じ込められている勾玉の力に接触した。珠子さまが、どれだけ重いものを背負って、どれだけ恐ろしいプレッシャーに曝されているのかを、一瞬にして実感した。かつて君が体験した、どんな敵からも感じうることができないほどのプレッシャーであり、《大戦》や《騒乱》のときに出会ったどんな脅威すらも霞むほどの恐怖だ。14歳にしかならない子供が、こんなモノに日々、対峙しているという現実を、たったいま、君は理解した。

那須:……(静かな声で)。「今だけ、お側で、お手伝いさせてください」……[パワーレベル:MAX]で振りますっ。

ルーディ&真桜:[ベクトルカード]もってけぇぇっ!

那須:(コロコロ)素でクリティカルしたぁっ!(サイコロは16)もう[デザイア]が18点増えてるから、次は[パワーレベル:Lv0]で。(コロコロ)12。15+15+16+12+【強度】の4で、[達成値]は62点!

真桜:おお〜。凄いなぁ。

GM:うん。じゃぁ、珠子さまが今晩、よくお眠りできる時間が約『62分』増えたよ。

ルーディ:単位が『分』かよっ!

真桜:う、え、ええぇぇえ〜っ! あんだけやって1時間!?

GM:珠子さまが、いかに大切でかけがえのない存在なのかはわかってもらえたかな? (笑)

那須:そこらへんは、自分らの無力さもひっくるめてかみ締めているんだけどさぁ(笑)

GM:その一方、結界の中へ入っていった真桜ちゃんは、さっき那須に説明したような、とてつもないプレッシャーを感じる。まるで強敵が群れをなして襲い掛かってくるような圧力。勾玉の禍禍しい力が、君に怨嗟・呪詛・あらゆる誘惑などを叩きつけてくる。無論、那須と珠子さまが抑えていて、この程度だ、ということも理解できる。

真桜:そいつらにはまったく耳を貸さずに、ハンカチをギッと裂いて、珠子さまの傷に当てますよ。

珠子(GM):小さい声で、「ありがとう、真桜。すみません。私が至らないばかりに」

真桜:名前でよばれたよぉぉ……

GM:そりゃぁ、珠子さまが小さいころから知っているんだろう?

真桜:「私たちが、必ずやここからお出ししますからっ」

ルーディ:[アンカー]。[アンカー]もってけー。(那須同意。[経験点]+1)

真桜:止血が終わったら、ザッと結界からでますね。那須さんの負担を減らすために。

珠子(GM):「もっと頼りがいのあるあるじになりますから……」

真桜:げふっ。「珠子さまは、私たちの大切な主です」

GM:真桜ちゃんに[アンカー]2点。(那須ルーディ同意。[経験点]+1)

珠子(GM):その暖かい言葉に、少し涙ぐむんだけど、意志の力でぐっと抑えて、きっとした公人としての表情に戻す。君たちの主としての、ね。

那須:真桜ちゃんと、もと居た場所に座りなおす。

珠子(GM):「取り乱したところをお見せしました」と、すまなそうに言う。
「占いに、また、勾玉の卦が出たのです。潮の香りがして、海の音が聞こえました。そして、とても大きい船」。《ホワイトアウト》して、君たちの眼前に映像を作り出す。「こんな船です」

真桜:見たことある?

GM:豪華客船だね。詳しいことを知っているかどうかは、一般人判定をしてください。サイコロを2個振って、足してください。[感覚系]のアクセスがある場合、ひとつにつき+3できます。合計が[達成値]です。

真桜:(コロコロ)……+3して、12点!

那須:(コロコロ)……+3して、8点。

GM:では、真桜ちゃんだけ成功。君は、街を歩いているときに、「豪華客船『エンデュミオン号』で行く太平洋の旅!」というのを見て「いいなぁ」と思ったのを憶えています。入水式を終えて、もうそろそろ、ハワイにつくころです。営業第1回は、ハワイでの日米首脳会談のあと、に合わせられているらしい。

真桜:なるほど。

珠子(GM):「その船の中には、門脇総理大臣の姿も見えます。門脇総理の身に難がふりかかる卦がでています。今、彼を失うわけにはいきません」。

真桜:そんな凄い人なの? 門脇総理って。

GM:外交、内政、全てにおいてその手腕を発揮し、抵抗勢力にも、諸外国の外圧にも屈せず大ナタ振るって日本経済を立て直している途中の人だ。国民の支持率もとても高いね。

真桜:……それは確かに、今いなくなったら大変だ。

珠子(GM):ちなみに、「このゲームは全くのフィクションです。登場する人名、地名、団体名などは全て架空のものです」ということで一つよろしく(笑) 
 で、話続けるね? 「とても、悲しくてかわいそうななにか、白い影のようなものが見えました。私にはわからない、異国の言葉で歌っていました。とても悲しく、『何故?』と歌っているように聞こえました。きっと、飛び去った勾玉が、太平洋をさまよっている、なにか、に力を与えてしまったのです。きっと、お船。……白くてとてもきれいな、古い船」

那須:「かしこまりました、珠子さま。その悲しみ、必ずやわれらで晴らしてごらんにいれます」

珠子(GM):「それから……『助力をあおげ』という卦に、こんな方が見えました。きっと力になってくれると思います」といって、白いスーツのルーディの姿を映し出す。

那須:一瞬ピクッとひきつりそうになる頬を引き締めながら、聞きます。

GM:(笑いながら)[アンカー]あげるよ(真桜同意。[経験点]+1)。

那須:そのあとは、見る必要がないのでルーディの姿から目をそらして床を見てます。

珠子(GM):「この国の人のように見えるけど不思議。気配が少し違いますね」、と首をかしげる。

那須:「(珠子さまのお目汚しなのでその男なんて早く消しちゃってください)」とか思ってる。で、自主的に[デザイア]増やす。

ルーディ:そこまでイヤか(笑)

珠子(GM):一通り説明すると、フッと映像を消して「ごめんなさい。今の力では、このくらいしかわからなくて……」

ルーディ:すげぇこったよ。十分。

那須:「とんでもございません。あの者とは、少々面識がありますゆえ、すぐに事を運ぶことができるはずです」

珠子(GM):「そうですか。それはよかった。那須は、異国の言葉にも通じていますからね」

那須:「必ずやご期待に沿えると思います」

珠子(GM):「この国のために、よろしくお願いいたします」と、頭を下げる。

那須:心のなかでは「珠子さまのために」と。

真桜:[アンカー]。(GM・真桜・ルーディ同意。[経験点]+1)

ルーディ:[デザイア]も、だ。《Anchors&Ships》だと許されん考えだ(笑)

GM:そうだね。合計で、[アンカー]3点、[デザイア]1点、増やしてね。[経験点]はプラスマイナス0点で。とまぁ、《九曜家》の人たちの忠誠度が基本的に100なのは、このあたりでわかりますね。

13.那須&真桜/那須の部屋

イラスト:むし

GM:珠子さまのところを退出して、部屋に戻ると、剣さまがお茶を点てて待ってます。

剣(GM):「昔取った杵柄、だからね」

那須:なにかを振り払うようにため息をついて、ネクタイを緩めて、いつもの表情に戻すよ。

剣(GM):「僕に主ができない。って言ったわけがわかるだろう? 僕にあの真似はできないし」

那須:「別に、私は、あなたに珠子さまを真似てくれ、なんていうつもりはありませんよ。あなたはあなた。それ以上でも以下でもない。何度も言っているでしょう?」

剣(GM):では、真桜ちゃんには知られたくないので、目でいいます。『僕を主にしようとしている人たちは、それを僕に望んでいるんだよ?』

那須:『それでも、自分が望む自分にしかなれないものですよ』

剣(GM):『自分が望む自分でありつづけることができない人の、心はどこにいくのだろうね』これは珠子さまのことだね。『僕は、幸せ者なのかもしれない』

那須:「……」

真桜:「……?」 よくわからないので端で見てます。

剣(GM):「実務手配は、君たちが珠子さまのところへ行く前に済ませておいたよ。これが、客船などの関連資料だ。ハワイ発、川崎着の第1便。門脇総理大臣のSPという身分で、乗せてもらうことになる。本当はもっと人をつけてあげたいんだけどね。他にも勾玉が悪さをしているようでね。僕はそちらにも行かなきゃならない」

那須:「戻って早々でなんですが、行ってきますよ」

剣(GM):「戻って来るんだよ?」

那須:不敵に笑います。「とおぉーぜんっ」

真桜:どう答えればいいかわからないので、何も言わないでぺこりと一礼します。

ルーディ:二人に[アンカー]。

那須:「そのときには日本酒で乾杯っていきましょうよ。ビールも飽きたでしょ?」

剣(GM):笑いながら「そうだね」と答えて、「君も同伴するんだよ?」と、真桜ちゃんの肩もぽんっと叩く。「楽しみがまた増えたね」

真桜:「えっ!? そんな滅相も無い。わわわたくしが剣さまとお酒をご一緒するとは……」

剣(GM):「じゃぁとにかく、命令だからね」と、ウィンクするね。こんなときだけ職権乱用(笑) で、部屋から出て行くね。

那須:剣さまが部屋から出て行ったら、真桜ちゃんにこう言うね。「暗に死ぬな、って言ってるだけさ。変に受け取ったら失礼だよ」

ルーディ:[アンカー]もってけー。(GM真桜同意。[経験点]+1)

GM:真桜ちゃんにも[アンカー]ね。

真桜:「あぁ……」呆然とします。

那須:ここで手を差し出す。「よろしく頼むよ?」。握手ぷりーず。

真桜:おずおず、と手をとり、握り返します。

那須:「仕事の上では、上司とか部下とかあまり気にせずに、ね」

真桜:「は、はい……。ふつつかものですがよろしくおねがいいたします」

那須:「君は、オレのところに嫁入りでもするつもりかい?」

GM:二人に[アンカー]2点ずつ。(ルーディ同意。[経験点]+2)

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