◆『ホワイトカオス』リプレイ 〜来訪者〜 中編

GM:網代 千枝
文:安藤 昌季
イラスト:くろせ秋

<<前編  >>後編

■Act.6.「推理」

GM:というわけで新城さん。君は今、《Anchors & Ships》の日本支部長である小津 香澄さんと一緒に、お店にいます。どういう店かと言えば、洋服屋です。時間帯は夜なんだけどね。

新城:男ものの洋服屋?

GM:女ものです。

新城:じゃあ「……光栄ですね、香澄さん。貴女の服を選ぶのに、私を付き合わせて頂けるなど」とか言ってるよ。ちなみに、普段は相手にされていないんだけどね(笑)

香澄(GM):「荷物持ってもらうのに、頼むだけだから」と横を向いてプイっと。

新城:(つれない所もいい)なんて、バカなこと考えてる(笑)

香澄(GM):「仕方ないでしょ」とか、ブツブツ言いながらね。「服を買っていくんだけど、それ以外に買わなければならないものもあるから、付いて来てもらっているんだけどね」。
画材屋さんとか、そういうお店にも行って。

新城:取りあえず、僕は任務でついていってるんですか?

香澄(GM):私用で頼まれただけだよ。で、香澄が「この間ね、色々働いてもらって、何もお返ししていないから、ご飯ぐらいはおごろうと思って」

新城:「いやー。それは感激です。で、何かあるんですか?」(笑)

香澄(GM):「あら。私は利用するだけの人じゃないわよ。いつも、ちゃんと部下や周りの人のことも考えないといけないでしょ?」

新城:「ホントですか? いや〜、ごちそうさまです。香澄さんが部下思いじゃないなんて、思ってないですよ〜」と言って揉み手を(笑)

香澄(GM):「ありがとう」と言って、服を選び終わって。レストランでご飯を選び終わって、席に着いたんだ。そうすると、香澄がいきなり《ホワイトアウト》します!

新城:おおぅ、《同調》するよ。

香澄(GM):そうすると「あっちの方で《ホワイトアウト》した気配がしたわ!」と指を指すわけ。

新城:ちょっと待て、いきなり判定だ。場にPCは僕しかいないから「僕の見せ場」だと考えて、《ベクトルカード》は僕が持ってることでいいんだよね。

注:テストプレイでは、ゲーム中に《ベクトルカード》を回し忘れることも、結構あった。このカードは「見せ場を明確化する」と共に、「自分が楽しいと思った気持ち」を、楽しいプレイをした相手に伝えるという、コミュニケーション促進効果を狙ったものなので、積極的に回してほしい。

GM:そうで〜す。

新城:[パワーレベル]0で、「超人的推理力・判断力」を発揮できる《アクセス》・《ブルーウォーター》を使います。

GM:何を判断するのに使うの?

新城:香澄ちゃんが、指さした方向には何も見えないの?

GM:うん。

新城:じゃあ、香澄の前に出て庇いつつ、「今までこういう傾向の事件はなかったか」とか「《ホワイトアウト》が起こった場所との距離」について、超人的推理力や判断力を働かせる。

GM:《ブルーウォーター》の判定は【強度】で行うから、新城さんの【強度】5点に、3D6の出目を足したものが達成値になるね。

新城:(コロコロ……)達成値は14。

香澄(GM):じゃあ、彼女自身はね“不自然な《ホワイトアウト》”を体感したときに、即座に《フェアリーアイズ》を使って《ホワイトアウト》する習性が付いています。そうすれば、近くにいる《タイラント》や《イモータル》を全て巻き込めるからね。これは《Anchors & Ships》のインストラクターの基本修練で身につけているものです。
「ここじゃないわ。たぶん……」目を細めます。「あっちの方で《時紋》が発生してる」

新城:「見えましたか?」

香澄(GM):「感じただけだから、見えたわけじゃないわ」

新城:つまり、香澄ちゃんがその程度しかわからないほど、遠いわけだね。じゃあ《ブルーウォーター》の効果で、その方向に何があったか推理できる? 別に判定したほうがいいかな?

GM:判定する必要はないよ。ここは駅前なんだけど、高級住宅街の方を指さすわけですよ。

新城:「ほぅ……あっちには高級住宅街が」

香澄(GM):「とりあえず、外に出てみましょう。ここからじゃ、空も何も見えやしないから」

新城:「そう言うと思って、ドアに時間を流しこんどきました」ガチャ。(GM香炉奈明伽理[アンカー])

香澄(GM):「ありがとう」と言って、二人で外に出るわけさ。

明伽理:うわー。手が速い(笑)

新城:慣れてるから(笑)

香澄(GM):「とりあえず、二手に分かれましょう」

新城:「二手に?」

香澄(GM):「私は《Anchors & Ships》本部に移動して、細かい《時紋》の場所を鑑定するから。貴方が現場に行って。先に事件を特定できるなら、その方が早いから」

新城:「他に誰かを派遣するおつもりは?」

香澄(GM):「もちろん、あるわよ」

新城:「そうでしょうね」

香澄(GM):「この辺りで動ける《イモータル》は……。そうね、須和姉妹がいるかしら」

新城:一瞬また凍って……。「あ、そ、そうですか。なんとかします」と言って、走っていきます(笑)

香炉奈:なんとかしますって、須和姉妹には頼らないつもりだー。この男(笑)

新城:いやその。だって《ホワイトアウト》したんだから、須和姉妹は気づいているだろうし。

注:新城のプレイヤーは須和姉妹が《ホワイトアウト》するだろうことを知っているが、新城の立場で行動を考えた時に、覚醒して間もない須和姉妹に、支援を求めに行くとは考えにくいのである。

■Act.7.「合流」

GM:で、そのころ。明伽理さんは、今日は仕事も終わったし、定時に帰れるぞ。しかも今日は給料日でかつ金曜日だ、という。

明伽理:おおっ。

新城:すごい、全てがそろった。

GM:全てがそろって、しかも君に仕事を押しつけてくる大友課長は、出張中です。

明伽理:いぇーい。(しゃべり方を変えて)「じゃ、お先失礼しま〜す♪」(GM新城香炉奈[アンカー])

香炉奈:声が1オクターブ高いよ(笑)

GM:で、君は一番手で署を出た。

明伽理:でました!

GM:……というところで《ホワイトアウト》が発生した訳ですが(笑)

明伽理:い〜〜〜〜〜〜や〜〜〜〜〜〜〜!!(GM新城香炉奈[アンカー])

GM:《ホワイトアウト》が発生したのは高級住宅街のあたりだね。

明伽理:(そういや、香炉奈、今日はあの辺りに住んでる友達の家に泊まりだって言ってたよーな……)

香炉奈:そりゃあ、家を出る前に「ごちそうなんだ〜。満貫全席なんだー」なんて、散々自慢してきましたよ(笑)

明伽理:「香炉奈、まさかあの子……っ!!」と叫んで走り出します(笑)(GM新城香炉奈[アンカー])

香炉奈:ええ〜! わ、私何もしてないよぉ(笑)

新城:では、息せき切って走ってきた明伽理さんの前にサワヤカに出現します(笑)(GM明伽理香炉奈[アンカー])
「やぁ、明伽理さんじゃありませんか。奇遇ですねぇ」

明伽理:「はぁ……どうせこんなことだろうと思ってましたよ。香炉奈はどこです?」

新城:「香炉奈さん? 見かけてませんが。私はこれから、《時紋》の発生場所を確かめに行くところなのですが……」

明伽理:「あまり気は進みませんが、私も一緒に行きましょう」

新城:「ええっ!?」
な、なんか珍しく明伽理さんが積極的だ(笑)

明伽理:なんだかんだ言って、香炉奈が気になるしね。

香炉奈:ううっ、ありがとう……姉ちゃんに[アンカー]!(GM2点、新城同意)

GM:で、新城と明伽理さんがその《時紋》の発生源に向かうと、屋敷が見えてくるわけだ。

新城:表札を見ます。

GM:「大石」って書いてあるよ。

新城:やっぱり。

GM:明伽理さんはその「大石」という名前を見て、(そう言えば、以前この家の娘さん……大石 一美ちゃんに会ったことがある)と思い出します。

明伽理:ほう。

新城:回想シーン……になる前に休憩を提案するぞGM。

GM:はいはい。[暴走抑制点]を一点あげよう。

■Act.8.「回想」

GM:今を去ること、先週の金曜日。

新城:ずいぶん最近の回想シーンだな。

GM:で、君が珍しく早めに上がって帰ろうとすると、君には見慣れた制服姿の女の子が、署内をうろちょろしているわけですよ。妹さんの学校の制服だね。様子を見るに、補導されてきたわけじゃないみたい。
で、明伽理さんに。「す、すいません」

一美(GM):「拾得物って、こちらに持ってくればいいんですよね?」

明伽理:じゃ、お姉ちゃんは営業スマイルで(笑)
「あっ、拾得物ですか?」拾得物って、何課だ? 生活安全課か。に案内するね。「どうもありがとう。こっちですよ」

GM:で、君が連れて行くと、生活安全課の人は出払っちゃってさ(笑)

明伽理:ががーん♪

一美(GM):「えーと〜」

一美(香炉奈):(どうしたらいいんですか?)というような困り果てた顔をして、訴えるように明伽理姉ちゃんを見るわけさ(笑)

GM:今一美役をやったので香炉奈ちゃんに、[暴走抑制点]プラスね。

明伽理:こういう場合は……(お姉ちゃん、やるぞー。せっかく善良なお嬢ちゃんが、拾得物を届けてくれたんだ)と思いつつ、営業スマイルで(笑)

新城:警察官が営業スマイル……(笑)

明伽理:いや、サービス業だもん(笑) 公務員。営業スマイルぐらい修得していなくちゃいけない。

香炉奈:なんて素晴らしいんだ。公務員の鑑っ(笑):[アンカー]あげるっ(GM新城同意)

一美(GM):《ベクトルカード》も持ってけ、持ってけ(笑)
そうすると、言うんだよ。
「これ、赤いお財布なんですけど。中に免許証とか一杯入ってて」

明伽理:(ああっ、なんていい娘なんだろう。今時っ!)なんて思いつつ。「あ、じゃあ……。書類があるから、ちょっとそっちの方に書いてもらって。で、どこで拾ったか教えてもらえるかなぁ」と言って、目の前に地図を広げるね。ばさ。

一美(GM):そうすると、彼女は非常に的確に。「こんな時間に、ここで拾って……」と、調書はすいすいと進むわけだ(笑)

明伽理:(ああっ、何て頭がいい娘なんだろうっ!)と感動(笑)

一美(GM):で、こともなく手続きは終わり。「営業時間外みたいだったようだけど、いいのかなぁ」と言いながら「なのに、どうもありがとうございました」と、頭を下げるわけだ。

明伽理:ああっ、どっからそんな声が、とか思いつつ。「いいのよ。そんな」と。

一美(GM):「ありがとうございます。わたし、警察に来るの初めてだから」と、明伽理さんの腕章を見て「違う課の方なのに」と。

明伽理:はぁっ、何ていい娘なんだろう、と後光が、後光が(笑)(GM香炉奈[アンカー])

新城:か、神(笑)(GMに[ベクトルカード]。香炉奈明伽理同意)

GM:[ベクトルカード]ありがとう(笑)で、調書の名前欄に「大石 一美」って書いてあるから。

明伽理:わかりました。ああ、何ていい娘なんだろう。うちの、うちの……(笑)

香炉奈:わはははは。何かすごい寒気がするんだけど(笑) ぞぞぞぞぞぞ。

明伽理:こ、香炉奈に、爪の垢煎じて飲ませたい、とか一瞬思いつつ(笑)

一美(GM):で、書類を整理して。一美ちゃんと一緒に出てくるんだけど。道々、彼女が「須和さんって、もしかして香炉奈ちゃんのお姉さんですか?」って言うのよ。

明伽理:い、いいのかな、ばらしてとか思いつつ(笑)

新城:秘密なのか(笑)

香炉奈:秘密にしてないよ。みんなに喋っているもの(笑)

一美(GM):「香炉奈ちゃんはクラスメイトで、お姉さんが警察に勤めているって言っているし、須和さんって名字、珍しいじゃないですか?」

新城:GMに提案。“自慢の”を付けるとか(笑)

明伽理:自慢のっ!?(笑)

一美(GM):じゃあ、こう言うよ。「色々お話伺っていて、かっこいいでしょって話しが出でいたくらいなんですよ」何がカッコいいのかわからないけど(笑)

明伽理:はぁぁ〜。香炉奈に、今日はケーキ買っていかなきゃ〜(笑)(GM新城香炉奈[アンカー])
「で、ウチの妹。学校じゃどうかしら〜。もう……とっても慌てんぼうでしょ?」

一美(GM):「とっても元気な人ですよ!」

香炉奈:(笑)

明伽理:どこまでも、悪いことは言わないっ。いい娘だ! この娘はいい娘だっ!

新城:少年課に来る、生意気なガキとは大違いだっ!(笑)

明伽理:まったくだっ! 何て素直でまっすぐな娘なんだろうっ(笑)

GM:今日の午前中、「うるせぇ、ババア」と言った、こまっちゃくれたガキとは大違いなわけでして(笑)

不良少年(GM):自称14歳の不良少年は「調書なんて、テメーが書くのが仕事だろー」とか言いだすわけさ(笑)

明伽理:「テメーが言わなきゃ、調書も取れねえんだよっ」

不良少年(GM):「仕事だろ。公務員だろ。税金ドロボー、さっさと書けよ」

明伽理:「バカヤロー、こっちだって税金払っとるわー」(笑)

不良少年(新城):「もっと若い婦警連れてこいよなー。おばさんに話しなんて通じねぇんだよ」(笑)

明伽理:どむかつきー。「あぁ? そうか、お前は英語喋ってんのか? ええーっ。おい。日本語さえも不自由のクセによく言うわ〜」目がマジ(笑)

同僚の警官(新城):「あ、明伽理さん、落ち着いて〜」みたいなことがあった、と(笑)

一美(GM):で、一美ちゃんは帰る時に「うち、あっちの方なんで。もし何かあった時には、よろしくお願いします」って、礼儀正しく頭を下げて。

明伽理:「もう、こちらこそ〜」とか言いながら。

GM:一美ちゃんは帰っていくわけだ。

明伽理:「ああ、なんていい娘なんだろう♪:やっぱり金曜日ははいいわ! 今日は給料日だし、もしかしたら大安吉日かもしれない」
えーと。大石さんの所は、お医者さんでしたっけ?

GM:ええ、お医者さんですね。

明伽理:じゃあ調書取ってた時に「ああ、もしかして、あそこのでっけぇ家の娘かな」とか思ってたわけだ。

GM:帰り際に、あっちの方で、という話もしていたしね。

香炉奈:そして、今思い返すと香炉奈が泊まりに行くと言っていた家は確か「大石さん」だったような(笑)

明伽理:じゃあ脳みその中で確定。「まぁ! あんな頭のいい、お金持ちのお嬢さんと、ウチの妹がお知り合いだったなんて……香炉奈、恥かいてなきゃいいけど」

新城:何か粗相があったら(笑)

明伽理:粗相があったら!(笑)(GM新城香炉奈[アンカー])

GM:切腹のイメージが。

香炉奈:切腹っ!?:

新城:須和家って一体?(笑)

GM:ちなみに、須和家はお父さんが弁護士。お母さんが、専業主婦です。

香炉奈:えっ、えーと。初めて聞いたよ。電力会社に勤めているんじゃないんだ(笑)

GM:電力会社じゃないよ(笑)

香炉奈:ガーン。今明かされた須和家の真実。

新城:電力会社じゃないなら、何で、そんな名前を娘に(笑)

■Act.9.「鍵穴」

GM:じゃあ、新城と明伽理姉さんは中庭の方へ移動した。

香炉奈:そこにはよくわからないけど、空を見上げてぴょんぴょんジャンプしている香炉奈が(笑)(GM新城明伽理[アンカー])

GM:じゃあ、明伽理さんは、お屋敷には似つかわしくない衣装を着た、どう見ても我が愚妹が、跳ねているのが見えるよ(笑)

明伽理:「あそこで飛び跳ねているのって、ウチの妹じゃ?」

新城:ダメ押しをする「……ですよね」(笑)

明伽理:距離は遠いんですか?

GM:近い。20秒ぐらいで距離を詰められます。

明伽理:「あんた、何やってんのよ〜!」ちょっと事態が理解不能だったり。

香炉奈:「一美ちゃんが、一美ちゃんが、ヘンな人形みたいなのにさらわれちゃったんだよ〜」

新城:「その人形は、どっちに行ったんですか?」

香炉奈:「あっち、あっちー」空を指さします(笑)

GM:空に指を指すとですね。月の脇に、影のような形でぽっかりと扉が付いてます。

明伽理:へ?

香炉奈:どんな扉ですか?

GM:まあるくなっていて、稲妻マークみたいのが付いていて、しゅんって開いて、ひゅんって閉じるような扉が。

一同:ええーっ。

香炉奈:どうやって開けるんだよ。そんなの。

明伽理:(絵を描いて)こんなのが、月の横に?

香炉奈:(新城に)「あれは一体何なんですか? 閉まっちゃったですよ〜」

新城:「あれが何かと問われれば……」わかるか判定してみよう。

香炉奈:「あれが《うさぎ穴》なんですよね?」つーか、新城さん《Anchors & Ships》のインストラクターなんだから、見ればわかるだろ〜。

新城:「おそらく《うさぎ穴》ですが……」判定に成功すれば断言できるぞ(コロコロ)。
レベル0で《ブルーウォーター》使用。達成値12点。

GM:どこをどう見ても《うさぎ穴》だ。扉が付いているのは珍しいがな。

新城:「扉が付いているのは珍しいですね」

香炉奈:「どうやったら、あそこを開けられるんですか?」

新城:「それは……」と言って、《アポート》で鍵付きのフックロープをすうっと取り出して……(コロコロ)[パワーレベル]1で達成値は14点です。(GM明伽理香炉奈[アンカー])

一同:ええーっ(笑)

香炉奈:「えええっ。鍵穴どこにもないじゃないですか〜」

新城:「このロープの先には鍵が付いています。さぁ、香炉奈さん。正確なコントロールで、あの鍵穴にそれを差し入れるのです!」

香炉奈:「えええーっ!」

明伽理:「鍵穴どこにあるんですか〜。扉の」(笑)

新城:「今、《ホワイトカオス》から取り出した《時間情報》で開け方までわかりました!」さっきの判定で《ブルーウォーター》を使ったので、開け方もわかるのではないかと(笑)
わからなければリテイクで。

GM:じゃあ、鍵付きの投げ縄を投げてみて。

香炉奈:じゃあ、[パワーレベル]1で《ジャンピングジャック》。(コロコロ)達成値16。

GM:鍵が扉に向かって飛んでいく。すると扉が「あっ、鍵だ」と反応を。鍵を認識したら、開けるのが扉の信条ですから。

新城:扉がにゅー、と口を伸ばして、ぱくっと? でカチャカチャカチャ?(GM明伽理香炉奈[アンカー])

GM:それ採用。《ベクトルカード》をあげよう(笑)

香炉奈:にょぉん、と開く?

明伽理:ルアーで釣った魚じゃないっ(笑):

GM:扉が開くとね、扉が金色の光を発するよ。《ホワイトアウト》中だけど、満月のように美しく輝くね。

香炉奈:「えええーっ。新城さん、あれ何なんですかっ!」

新城:「扉だから、鍵を開けてくれたのでしょう」

香炉奈:もうちょっとインストラクターらしい答えを(笑)

新城:そう言われてもな。じゃあ「《時間世界》は、私たちの伺いしれないもので溢れているんです」と。説得力たっぷりに。扉をバックにして(笑)

一同:(笑)

新城:要するに、オレは知らん、と。

明伽理:どんな鍵よ。それ。

新城:(絵を描いて)マンガみたいなデザインの、わかりやすい鍵(笑)

明伽理:これ投げろって〜(笑)

新城:「貴女ならできます」とか言ったんだよ(笑)

GM:ちなみに、扉が開いたら、歯が見えたから(笑)

香炉奈:へっ。「あの扉、生き物なんですか?」

GM:知らない。

新城:「《時間世界》ですからね〜」こんなことには慣れっこな顔で。

GM:口、開けっ放しだよ(笑)

香炉奈:「あれ、入ったら食べられちゃうんじゃないですか?」

新城:「食べられたら、中から食い破るしかないでしょう」

GM:少なくとも、一美ちゃんは食べられたよ。

香炉奈:「そっか! 一美!! 一美が、一美が、一美があの中に連れて行かれたんですっ!」

新城:「香炉奈さん、香炉奈さん。落ち着いてください。扉、開きましたから。さらわれたのは、大石 一美さんなんですね?」

香炉奈:「この家の娘さんなんです。とてもいい娘で……お姉ちゃんどうしたの?」

GM:明伽理さんの脳裏には「どうもありがとうございました」と言う、一美ちゃんの声が。

明伽理:リフレインで響くね。「……あんないい娘が、あんないい娘が、あんなヘンテコりんな扉の向こうに、連れていかれたなんてっ!」

GM:しばらく放っておくと、口が締まっていくよ。

明伽理:率先して行く!

香炉奈:「はやく行かないと! わたし行きます」
えっとですね。こっから棒を投げてつっかえ棒にします。《アポート》で「バールのようなもの」を取り出して、《ジャンピングジャック》で投げ、口にすかんとはめるんです!(GM新城明伽理[アンカー])
[LV1]で……(コロコロ)達成値は16!

GM:そうすると、君が取り出した「バールのようなもの」は、弧を描いて、口に縦に挟まった。扉が開いたままになるよ。

香炉奈:「よっしゃあ!」

新城:「おお〜。すごい《アクセス》の使い方ですね」

香炉奈:「ロープを結んでおきましたんで、これで行きましょう」

明伽理:「お姉ちゃんは唖然としているけど、一番最初に行くね。一美ちゃんを助けなきゃ!」

新城:ここで、新城からツッコミが。「ところで、明伽理さんの雷以斗さんは、空を飛べるんですよね?」

明伽理:「そうなんです……はっ」

香炉奈:…………そう言えば!(笑):じゃあね。ロープを持って固まります。「いいもん、わたし、これで行くもん!」(笑)(GM新城明伽理[アンカー])

GM:《ベクトルカード》あげる(笑)

新城:「あんな精神状態で、いきなり敵がお出迎えしたら、どうするのでしょう」

明伽理:「大丈夫です。あの子はお菓子だけでも立ち直る子ですから」
お姉ちゃんは、香炉奈ちゃんの努力を尊重して、ロープを上っていくよ。

新城:生まれた時から一緒だから、わかってるね〜(笑)
じゃあ、「いや、私が先に行きましょう」と明伽理さんに。
「明伽理さん、スカートですから」

明伽理:がーん! ……お姉ちゃんは、すっかり失念していました(笑)(GM新城香炉奈[アンカー])

新城:『似たもの姉妹だな〜』、とか心の中で思いながら上がっていくよ(笑)

香炉奈:新城さんに[アンカー]!(笑)(GM明伽理同意)

Act.10.「虜囚」

GM:なんとか、つっかえ棒をまたぐ形で、穴の中に入っていくと、中は金色です。洞窟の入口みたいになっているけど、メタリックな内壁だね。ただし脈動しているよ。

香炉奈:脈動してるて。わけわかんないよ(笑)
「新城さん、びくんびくんいってる、この壁〜!」(GM新城明伽理[アンカー])

新城:「さっき、この世界の入口は口をぱくぱくさせていたじゃないですか」

明伽理:「食欲旺盛なのかしら、何か消化しているのかも……」

GM:壁は何かなま暖かいよ(笑)

明伽理:無機質なのに、なま暖かい〜(笑)

新城:GM、今のうちに[結界強度]と[武器威力]を準備しておきたいのだが。

GM:了解。他のお二方も準備するなら今の内にどうぞ〜。

香炉奈・明伽理:は〜い。

GM:そして、君たちの行き先に表札もしくは銘板みたいに見える、大きな板が立っているね。何か書いてあるけど、この世界のものじゃない。

香炉奈:この世界の文字じゃないんだ〜。私には読めませんが……。

新城:わかるような《アクセス》を……。

明伽理:持ってない〜。

香炉奈:新城さん《ブルーウォーター》持ってるでしょ?

新城:《ブルーウォーター》は「超人的推理・判断力」だから、こういう場合に使っていいものか、GM判断を仰ぐが……。

GM:ん〜、どっちかというと、翻訳などにつかうのは《ニューロマンサー》かな。

新城:じゃあ、[経験点プール]を使って一時的に《ニューロマンサー》を取りたいのですが、どうでしょう。みなさん(全員同意)。[パワーレベル]2で判定してみよう。「さすがに不思議の国ですね」……19!

GM:あなたには、これは何かの規則性がある言葉だということはわかる。19なので、文字の形を把握した。もっと色々なパターンを見れば、解読できるのではないかと思った。

新城:「文字の法則は理解しました」

明伽理:メモしておきましょう。

GM:しばらく歩くと、3つの道にわかれていて、やっぱり銘板みたいのが入口の所にペンペンペンって置かれている。やっぱり銘板だよ。

新城:「考古学者になった気分ですね……。学者には、ろくな人種がいないんです」

香炉奈:「どうしたんですか、新城さん!?」

新城:「悪い昔のことを思い出しただけです。《Anchors & Ships》には、敵対する組織とか、色々ありまして……」

GM:何かの伏線らしい(笑)

新城:「真実を追究するとか言っている連中には、ろくな方がいないんです」

香炉奈:「よくわからないけど、苦労されたんですね、新城さん」ぽんぽん。新城さんに、[アンカー]を。

新城:香炉奈さんに[アンカー]をあげます。で、新しい銘板を見る……なにかわかるかなぁ。

GM:たぶん、「第一何とか」「第二何とか」「第三何とか」って書いてある。でさっきのはたぶん、「何とか」って固有名詞が書いてあるんだね。

新城:って話を二人にして「と言ってもわかんないですよね」(笑)

香炉奈:「うーん。どうしましょう。つまり、どれも同じようなもので、第一、第二、第三があるということですか?」

新城:「そうでしょうね」

明伽理:「第一関門、第二関門とか」

GM:どの通路にも扉は付いていない。ぱっと見た感じ、どこから見ても中身は同じように見えるよ。

香炉奈:一美ちゃんがどっちに行ったかわかんないかな。

新城:匂いをかぎ分ける《アクセス》とかあれば……。

香炉奈:うーんと、《ナックルトーク》とか……(笑)

新城:《ナックルトーク》で、この《時間世界》を殴りつけて、どちらに行ったのか聞きますとか(笑)

明伽理:た、たしかに脈うってるしな〜。

GM:《ナックルトーク》は「自分の気持ちが伝わる」だけだぞ(笑):このびくんびくんした奴と、心を通じたい?

香炉奈:いえいえ、殴ってヘンに動かれても困るし。ぺっ、とか吐き出されてもやだもの。

新城:落ちて人型の穴ができる、と。

GM:そうすると、第一何とか、第三何とかの穴が閉じるよ(笑)

明伽理:「真ん中を通るしかないね。さっ、どうぞ香炉奈」

香炉奈:「ええぇ〜っ」

新城:「あんたそれでも姉ですか?」(笑)

香炉奈:「お姉ちゃん?」

明伽理:「大丈夫、あなたがやり残したことは、わたしがやってあげるから」

香炉奈:「ちょっと待って!?(笑) し、新城さ〜ん」と助けを求めるように見よう。

新城:「私が行きます」

明伽理:「新城さん、いいんですか? 後でうちらだけになったら困っちゃいますよ」

新城:「そうですね……しかし……」

香炉奈:「わかったよ。お姉ちゃん、あたしがいくよ!」

明伽理:「さすが香炉奈っ」

GM:そうしていると、床がちょっと柔らかい。しばらく行くと、両脇にガラスケースの筒みたいなのが、びっしり上まで並んでいるよ。中に色んなものが並んでいるね。

新城:空間が広がったの?

GM:通路に埋め込まれているね。円筒のカプセルみたいなものがみっしり埋め込まれていて、蠕動している。カプセル一つ一つは、違うものが入っているようだね。

香炉奈:近づいて除きます。

GM:中には丸いコインが一枚と、不思議な物体が一個入っている。他のにも丸いコインが入っているのは一緒だね。

香炉奈:丸いコイン+何かが入っているの?

GM:うん。君が顔を近づけると、丸いコインが君の方に近づいて来るよ。ガラスケースから浮き出てくるね。

香炉奈:慌てて顔を引っこめますよ。

新城:何か説明とか入ってないの?

GM:何か文字がいっぱい入っている。

明伽理:「新城さん読め、新城さん。言語学者がんばれ」

新城:「わたしをそんな名前で呼ばないでください」

香炉奈:「なんで学者っていうのに、そんな拒絶反応を示すんですか?」

新城:「わたしは学者は嫌いなんです」

明伽理:お姉ちゃんは『面白〜い』と思っているね。

GM:そうするとね「×××(これたぶん、固有名詞)。ほにゃららら、ほにゃ」と書いてある。

新城:「ほにゃららら、ほにゃ、ですね」(笑)(GM明伽理香炉奈[アンカー])

香炉奈:「ほにゃららら、ほにゃ?」(笑)

GM:つまり“どこどこ産の何々”と書かれているんだと思うね。

新城:「恐らくは、“どこどこ産の何々”……つまり、チリ産のスモークサーモン、みたいなものですね」

明伽理:「賞味期限は?」

新城:「食べ物じゃないと思いますが……」

香炉奈:ようするに、これは標本?

GM:そのようだね。しかし、中にあるものは、時々苦しそうにわたわたしている。

新城:「生きているみたいですね」

香炉奈:「生きてるんだ」

GM:ところがわたわたしているのに気が付いて、カプセルの向こう側がせり上がり、きゅっと、わたわたしているものを掴んで、ずるずるずると中に引き込む。しばらく見ていると、また盛り上がってきて、ずるずるずると吐き出している。そうすると、ぐったりとしているんだ。

香炉奈:「ひどい、ひどいよ、何それ。これってもしかして……」

新城:他のカプセルの中でも、同じようなことが起きているんだね。

GM:そう思って、カプセルを見ていくと、君たちが見たことがあるような生き物が入っているよ。

香炉奈:え、何?

GM:うさぎ。

明伽理:「雷以斗く〜ん!」

GM:明伽理姉ちゃんの《盟友》・雷以斗くんにそっくりだね。でも、雷以斗くんは今、明伽理さんの指輪になって同行しているから、本人(?)ではない。

明伽理:「雷以斗くん、よかった」

新城:「よくない、よくないです」

明伽理:「え、じゃあこの子何?」

GM:その生き物は悲しそうに鳴きながら、カプセルをかりかりやっている。そうすると明伽理姉さんには、指輪を通じて雷以斗くんの悲痛な思いが伝わってくるんだ。

香炉奈:……同じ種族の子?

GM:そうだね。雷以斗くんの眷属は、きゅぅきゅぅと声を上げながら中に引き込まれるのにあらがっている。でも、小さなカプセルに入っているから逃げ場がないね。

明伽理:お姉ちゃん、カプセルを殴るね。雷以斗くん、召喚っ!!
[パワーレベル1]で達成値16を割り振って……【強度】7【制御】5【反応】4にしてみました! そして《センチュリオン》で右手に雷以斗くんをまとわせ、黄金の光を放つ怒りの鉄拳に変える! 受けよ! 雷以斗くんの怒りと悲しみをっ!!(GM[アンカー]3点、新城香炉奈同意)

GM:わかったわかった、[ベクトルカード]あげるよ。

香炉奈:LVいくつー?

明伽理:[パワーレベル]《MAX》で〜。もちろん[ベクトルカード]の効果も使いますよ。

香炉奈:えー(笑)

新城:じゃあ、いきなり「戦闘モード・明伽理さん」になるわけだ(笑)

香炉奈:いいの? 大丈夫? こんなに序盤から。

新城:いいの。大丈夫だよ。多分。

香炉奈:そか。ま、いっか。

明伽理:ここで失敗したら雷以斗くんに呪われる(笑)

香炉奈:呪われるね、きっと(笑) 後ろから「きゅっ」て首絞められる(笑)

明伽理:「なんでボクのおともだちたすけてくれないの?」って(笑):今お姉ちゃんの頭の中にはア○フルかなんかのCMが(笑)(GM新城香炉奈[アンカー])

GM:じゃあ、判定して。

香炉奈:ぶっ壊せっ!

明伽理:うりゃー!!(コロコロ)……16! クリティカル! 次もMAX! 17!

香炉奈:うわ〜、姉ちゃんの怒りのパワーでダイスが回るぅ〜(笑)

明伽理:次はさすがにセーブして、レベル0で……出目は43!!

新城:雷以斗くんの【強度】7点を足して、達成値は50ですね。

香炉奈:えーと、MAX2回で[デザイア]16点、雷以斗くんを動かしたコストとして、16の4分の1で、4点[デザイア]が増加するね。

明伽理:ふっ、全く気にしません。

GM:そうするとねー、虫の卵を潰すような感触がして。

明伽理:うわ、気持ちわりー。

GM:そうすると、雷以斗くんの同属と思われるうさぎが、君の雷以斗くんを纏った篭手をつかむ訳だ。「きゅ〜」って。しかし、その生き物の下半分は、しっかりとその壁に掴まれてしまっている。

明伽理:うわ、どうすりゃええねん。もっかい殴ったら救われる?

香炉奈:じゃ、じゃあ一緒に「離れなさいよ!」って引っ張るよ、ぎゅうぎゅうと。

GM:そうすると、生き物はきゅうきゅう鳴きながら、痛そうに身をよじるわけだ。

新城:じゃあ、それを見て、言うよ。
「香炉奈さん、明伽理さん。おそらくその方ははこの世界に完全に拘束されている状態です。無理に引っ張ると、体がちぎれてしまうかもしれません」

明伽理:あうあう。

香炉奈:そんなー。

GM:しかもなんていうの、手触りがまるで陽炎のようにやわらかい。明伽理の知っている雷以斗はふかふかしていて暖かいの。だけど、その同属と思われる生き物は……スカスカのぬいぐるみのよう。つまり、この生き物から《時間質量》を吸い取って、養分?にしているやつがいるのだろうね。

明伽理:いやーーーーーーーーーー!!(GM新城香炉奈[アンカー])

新城:「《時間質量》を吸い取っているのか」って呟こう。

香炉奈:「どういうことですか!?」

新城:「つまり、カプセルの中にいる方々は色々な世界から集められた、その世界の住人なのです。そして、この《タイラント》は、その世界の人々から、まるで養分を吸い取るかのように《時間質量》を吸い取ることで存在している《タイラント》なのでしょう。つまり今、この雷以斗さんの同属と思われる方から《タイラント》が力を吸い取ったことで、こんなにやつれてしまったのだけと思われますね」

明伽理:(臭いものは元から絶たなきゃ!)とお姉ちゃんは思う! うん。

GM:そして、あまりのことに君らが手を離すと、雷以斗くんの同属は壁の中に吸い込まれてく、と……。

明伽理:バンッ!って壁殴るよ!

香炉奈:「お姉ちゃん!」

GM:そうすると、その壊れたカプセルは消えて、銘板だけが君らの足元にころん……って。

明伽理:まさかプレートの文面が変わってんじゃないだろうなぁ……。

香炉奈:「きゃ〜、ひどい〜(泣) ほっておけば一美ちゃんも……」

新城:「そうですね」

香炉奈:「じゃあ、《タイラント》を倒すしかないじゃないですか!」

GM:雷以斗くんの声が聞こえるよ「ひかりのあしぞく」

明伽理:へー、「ひかりのあしぞく」ちゃんだったんだ。

GM:そう、「光の足族」というのが雷以斗くんの種族名なんでしょう。

明伽理:ひかりのあし……。

香炉奈:まあ、多分「ほにゃららら、ほにゃっ」の意味だけ伝わってくるんだね。

新城:大まかにそんな感じの言葉を話したような気がするってやつだね。

GM:で、しばらくすると、その銘板は床のところから吸い込まれて、さっきあったところから新しいカプセルがうにゅっと出てきて、その中に雷以斗くんの同属が……。

香炉奈:ぐったりしてるんだね?

GM:うん。で、それに続けて君らがした狼藉にこの世界が気づいたらしく、君らをこの世界から押し出そうとするよ。

明伽理:(私たちはもしかして排泄物ー?)と思いつつお姉ちゃんはこう、熱い想いで……っ!

香炉奈:突き進むよ!

■Act.11.「突撃」

GM:君たちが通路を抜けて、後ろのほうを振り返るとね、やはり、第一・第二・第三なんちゃらって書いてある……だからつまり、どっちの道に行っても同じ光景だったんだと思われる。で、出ると、今度は……硬いカプセルみたいなものの中に、陽炎のようになったいろいろな物体が、やはり丸い銘板と一緒に、今度は陳列されている。ここは脈打ってない。

明伽理:(陽炎さんになったやつとさっきのやつはモノが違うのかしらん)とか思ってちょっと覗いてみよう。

新城:えーと、《ベクトルカード》の効果4を使いたいのですが。誰か「しんじょうさん、これはいったい」と言ってください。

明伽理:「これはいったい!?」(笑)

一同:(笑)

香炉奈:明伽理姉さんに[アンカー](笑)(GM新城同意)

明伽理:二人でだよ、二人で(笑)

香炉奈:「これはいったい!?」(笑)

明伽理:縋るような目で。ていうか“さあ、読め”と(笑)(GM新城香炉奈[アンカー])

香炉奈:さあ、読め(笑)

明伽理:さあ読めやれ読め(笑)

GM:入り口のところにね、銘板が入ってるよ。

新城:なんか……パーティ唯一のセージ技能の持ち主みたいな気がしてくる(一同笑)(GM明伽理香炉奈[アンカー])

新城:じゃ、「これはいったい」と言われれば、と(笑)

香炉奈:これは何ゴブ(笑)

新城:ゴブ?(笑)

香炉奈:ゴブリン語を解読するゴブ(笑)(GM新城明伽理[アンカー])

新城:じゃあ[パワーレベル0]で……。

GM:いや、もうこれはね、判定なしでなんて書いてあるか解る。“廃棄物陳列”。

香炉奈:「廃棄……物!?」

新城:拳を握りしめつつ、「陳列、と書いてありますね」

GM:正確に言うと、廃棄物というより用済み品陳列って意味だな。

明伽理:「用済み品まで陳列してんのか……」と、お姉ちゃんは変なところでちょっと感心してしまう。

香炉奈:要するにあれは吸い尽くされた抜けがら……。

GM:がらです、がら。

香炉奈:出汁を吸い尽くされた出汁がらというか……。

明伽理:色素の抜けたお魚のホルマリン漬け。

新城:うん、それを香炉奈らしく言ってくれると返しやすい。

香炉奈:うん、わかった。

新城:「……だいたいそんな意味ですね」と、新城は全てわかったようにギリッ、と歯をかみしめよう。

香炉奈:「要するに、さっきの《時間質量》っていうのを吸い尽くされた、抜けがらってことですか?」(GM新城明伽理[アンカー])

新城:「わざわざそれを飾っているのですから。……つまり、昆虫の標本のようなつもりなのでしょう、《タイラント》は」

明伽理:「もしくは色素の抜けたホルマリン漬け……」

新城:という明伽理ちゃんに「そうです」と。

GM:そうするとね、これが並んだ廊下は非常に長いよ。

香炉奈:うぁあ〜。

明伽理:ま、とりあえずお姉ちゃんは、ずんずんと怒り心頭になりながら進んでいくね。

新城:「急ぎましょう。急がないと、おそらくは大石 一美さんもそのようにするために攫ったのでしょう」

香炉奈:ピリーー(笑) そりゃもう

明伽理:ガチンコ姉妹は

明伽理・香炉奈:急ぎます。

香炉奈:すごい勢いで走っていきますよ。ずだだだだだだって。

新城:私が走っても追いつけない速さで……(笑)

明伽理:「新城さん、速く!」

GM:そうすると突き当たりには、もいっこ銘板があって。

明伽理:ははぁ。ささ、新城さん新城さん(笑)

一同:(笑)

新城:「ささ新城さん」と言われれば(笑)

香炉奈:じゃそこでキキーッと立ち止まってくっと振り向いて待ってるよ(笑)

新城:「ささ新城さん」と問われれば、ああ、答えてやるのが世の情け(笑):[パワーレベル]2でがらがら。

新城:ああ(笑)

GM:回っちゃったよ(笑)

新城:クリティカル後は、[LV0]で[達成値]35。ねえ、そろそろ見るだけでいろんなこと解んない? ねえ(笑)

GM:いろんな銘板見てきたからねえ、ここでもう何かいてあるか解るよ、うん(笑)

新城:もう、「私この世界語にとても詳しくなりました」とか言いながら(笑)

GM:加工室。

新城:かこうしつ。

香炉奈:もう、加工室とか言われた瞬間に、扉を蹴り開けおどり込むよ(一同笑)(GM新城明伽理[アンカー])

明伽理:お姉ちゃんとのダブル蹴りだね。

香炉奈:そうそう、バーンって(笑)

明伽理:バーンって(笑)

新城:ラ、ライ○ーダブル……(笑)

GM:そうするとね、蹴ろうとした時に中から聞こえてくるよ。
「うーん、この大きさのカプセルよりこっちの方がいいなぁ。部分的に分けて保存するというのも一興であるな」

明伽理:ガチンコーーーー!!

香炉奈:てやーーーーー!!(新城二人に[アンカー]。GM同意)

新城:あっ(一同笑)

GM:そうするとね、なんか台の上に棒使ってこう、お腹のところを押さえつけられた一美ちゃんがいる。横にはこう、おっきなものさしと、なんていうんですかね、丸いボウリングの玉みたいなのが頭についた、金属のとがった棒が置いてあって、で、脇にさらにこう、君らの世界でいう昆虫図鑑が置いてあるよ(笑)

明伽理:昆虫図鑑……。

新城:みたいな図鑑が。いろんな生物が書いてあるんだよね?

GM:うん。や、正確に言うと“君らの世界”の昆虫図鑑。

新城:昆虫図鑑って!(笑)

香炉奈:はぁー!?

明伽理:ってちょっと待った。このボウリングの玉がついた棒ってマチ針ぃー!?(笑)

香炉奈:えー!? えー!?(一同笑)
……とりあえず、GMに[ベクトルカード](新城明伽理同意)。

新城:めまぐるしい展開にプレイヤーは驚いてるですが、つまり、ガチンコシスターズがライ○ーダブルキックで扉をバッカーン! とか絵的にぶっ壊して入ると(笑)

GM:そうするとね、眼鏡をした老人ぽい人影がですね、振り向くんですよ。で、君らを見てこういうよ。「ああ、分けてしまおう」

香炉奈:えーー!

明伽理:え?

新城:じゃあ、「何を分けるというんですか」といって入ってくるよ。

眼鏡をした老人(GM):「完全体と、部分パーツと、中身を開くというのもあるらしいなぁ」、と、君たちの世界の昆虫図鑑を見せるわけだ(笑)

明伽理:ちょーっとまったー(笑)

眼鏡をした老人(GM):「それがこの生命がいる世界の流儀らしいぞ」

明伽理:それじゃ仮面ライ○ーのあれじゃない。両手両足を固定されて、5人ぐらい科学者がいるみたいなビジュアルで(笑)

香炉奈:やめろーやめろーって(笑)

明伽理:やめろーショ○カー(笑)(GM新城香炉奈[アンカー])

新城:ね、ちなみにさ、そこの標本になってるのは、どこのどなた様?

GM:えーと、ばたばたしてて「なんなの、これはー!?」って騒いでる大石 一美ちゃんです。
で、こっちに気づいて「香炉奈ちゃん、なんだかわかんないんだけどー!?(泣)」

香炉奈:気絶してないんだ?

GM:起きとります。

香炉奈:起きてるんだ。

一美(GM):「あー、香炉奈ちゃんのお姉さんもいるー!?」

香炉奈:(笑)

明伽理:「大丈夫、すぐに助けるからねっ!」
もう、お姉ちゃんは売り言葉に買い言葉。

香炉奈:「待ってて一美ちゃん! っていうか一美ちゃんを放せっ!」

眼鏡をした老人(GM):「助けるってなんのことだね?」っていうよ。
「わしの崇高な生命活動に茶々を入れないでいただけまいか」って。

明伽理:「崇高なんか関係ないわー!」

香炉奈:「何でそんなことしてるのよー!?」

新城:えーと、同時通訳してるの? 僕は。

GM:うん、多分そう。

新城:(笑)

香炉奈:「生命活動ってどういうことよー!?」

新城:なんか通じてるからいいや、でも。

GM:うん、なんかねーお互いに叫んでるけど。

新城:《タイラント》だから解る。

一同:うん。

眼鏡をした老人(GM):君らの言う言葉に「ご飯だ」って言うんだよ。

明伽理:……は?

香炉奈:「…ご飯、ですか?」

眼鏡をした老人(GM):一美ちゃんに視線をやりながら、「これは栄養満点だ!」って言うんだよ。

新城:GM、サブGMやるんで、その老人のセリフ言わせておくれ。
「この素体はまだ若く活きがよいからのぉ」

眼鏡をした老人(新城):「《時間質量》もいっぱい詰まっているとみえる」って。

明伽理:「触らないでよ、ちょっとーそこの人ー!」

眼鏡をした老人(新城):ぺちぺち。

明伽理:「やーめーなーさーいー!」(GM新城香炉奈[アンカー])

香炉奈:「お姉ちゃん、逮捕だよ逮捕!」

明伽理:「セクハラよ! セクハラだわ!」

眼鏡をした老人(新城):老人の指には水かきがついてて、その先に爪がついてて、こう、「うーん」とか言ってる。

明伽理:「その汚い手をお放し!」

香炉奈:それだーそれだー! [アンカー]!(GM新城同意)

新城:じゃあ、鍵爪みたいな手で太ももとか触られてあの〜。

眼鏡をした老人(新城):「これはどうなっているのかな?」とか(笑)

香炉奈:やーっ! 「やめなさい!」(笑)

新城:えー、新城もそろそろさすがにブチ切れて(笑)

明伽理:な、殴りかかっていいですか?

香炉奈:殴りかかりますよ、私も!

GM:じゃあ、殴りかかろうとすると背後から声がするよ。
「乱暴はおやめなさい」
振り向くと、三十半くらいの、やっぱり学者っぽいような、ただし、とても酷薄な感じのする男が立っている。

香炉奈:なっ、何やつ!?

新城:時代劇ですかアンタは(笑)

後編に続く!

◆ 次 回 予 告 ◆

 新城・明伽理・香炉奈の前に現れた《Storm Crusade》の恐るべき刺客、杜前 聖司!
 異世界の《盟友》をモノ扱いし、酷使する彼の戦い方に、3人の怒りが爆発!
 黄金の拳が光ってうなる! だが、戦いは意外な結末に……。
 そしてついに、《タイラント》との最終決戦が始まる!!

『ホワイトカオス ブックアドベンチャー』リプレイ 〜来訪者〜 後編
3月16日、更新予定!


新城「君たちも、後●園で僕と握手!」
明伽理・香炉奈「ガチンコー!!」
新城「だ、誰かツッコんでください……」

return