◆『ホワイトカオス ブックアドベンチャー』概要

 『ホワイトカオス ブックアドベンチャー』は、現代日本を舞台とした誌上アドベンチャーゲームです(ゲームルールは会話型RPGとしても使用できます)。
 ゲームの主人公となるのは、無数の異世界を吸引した《ホワイトカオス》から、「滅んだ世界の欠片」を拾いあげることで、超常能力を発揮できる超能力者《イモータル》です。

■《イモータル》の能力とは

 《イモータル》が拾いあげられるものとは「滅んだ世界に、かつて存在したもの全て」です。ですから、現在の技術では制作できない超兵器や、現実世界に存在しない物質の創造、異世界の生物召喚といった、さまざまな超能力を使うことができます(なお、このゲームでは超能力を《アクセス》と呼びます)。

   しかしその力は、無数の世界を吸引した《ホワイトカオス》から引き出しているものです。ですから、能力者は何らかの力を使うさいに「滅び去った世界」に存在する負の力[デザイア]に侵蝕されます。また《ホワイトカオス》は、あらゆる存在を引き寄せようとする性質を持っているので、ヘタをすると、能力を使った《イモータル》が吸引され、現実世界から消失してしまうリスクもあるのです。

 このリスクを避けるためには、《イモータル》は所属する世界(つまり現実世界)との絆を持ち、それを錨──[アンカー]とする必要があります。この[アンカー]とは、《イモータル》が所属する現実の世界や、大切な人たちへの愛情といった、心残りすべてのことです。これが《ホワイトカオス》の吸引力から、《イモータル》をつなぎ止めてくれます。  

■世界を狙う敵――《タイラント》

 このゲームの主な敵役は、自分が生まれた世界とは相容れない異世界を創造してしまった《タイラント》と呼ばれる《イモータル》です。
 自分が所属する世界との繋がりである[アンカー]を失うと、通常の《イモータル》は《ホワイトカオス》に吸引されてしまいます。しかし、《タイラント》は自己の妄想や執念、欲望、理想、目的意識などを極限まで強く持つことで、《ホワイトカオス》に吸収されないだけの力を持つ「自分が望む世界」を創造してしまった能力者なのです。

 そして、《タイラント》は、自己の創り出した世界をより望むままに、より完璧なものに変えるために、現実の世界に干渉してくることがあります。
 干渉の内容は、《タイラント》が世界を生みだした目的によって異なるので、いちがいには言えません。例えば「子供たちは穢れた大人になるべきでなく、永遠に遊び続けられる(私の)楽園にいるべきだ」などと考える《タイラント》がいるとすれば、その《タイラント》は現実世界から子供を誘拐するわけです。

 また「滅び去った国家や文明が復活した世界」を理想とする《タイラント》なら、その原因となった国家や文明の関係者を付け狙ったり、《タイラント》にとって大切な宝物が治められた美術館などを襲ったりすることもあります。
 そうした脅威に対し、ゲームの主人公となる《イモータル》は、自分の世界との繋がりを命綱として、世界を破壊・侵蝕しようとする《タイラント》と戦うわけです。

■《ホワイトアウト》現象とは

 前述したように《イモータル》が《ホワイトカオス》から能力を拾い上げることには、デメリットが伴います。このデメリットは自身の[デザイア]が増加するだけに留まりません。拾い上げた能力が現実世界で使用されると、その衝撃により、自分たちの世界を歪ませ、ダメージを与えてしまうのです。
 《イモータル》が能力を多数使用し、世界を傷つけたなら、ゲームの主な舞台となる現実世界も《ホワイトカオス》に落ちた多くの異世界のように、吸引されて滅んでしまう危険があります。

 多くの《イモータル》は、これを避けるために、能力を使う前に《ホワイトアウト》という現象を起こします。
 《ホワイトアウト》現象とは、自分が今いる世界を律している法則を《ホワイトカオス》を律するものと同化させ、切り替えることを指します。このようにすれば、超能力《アクセス》を使用しても、現実の世界にダメージを与えることはなくなります。

 《ホワイトアウト》を起こした場合、現実世界を律している世界法則は停止されます。具体的には、《ホワイトカオス》の世界法則で動くことができる《イモータル》以外のすべては凍り付き、モノトーンの色合いに変わるのです。
 さらに、現実世界における時間の進行も停止するので、時間が進むこともなくなります(つまり、どんな軍事力があっても、時間が止まることで無力化されるわけです。ですから、悪しき《イモータル》を止められるのは《イモータル》だけです)。

 そしてモノトーンに変わった一般人や建物などは、いわば違う世界に所属しているので、《イモータル》が能力を使ったとしても、一切傷つけることはできません。
 つまり、《イモータル》同士はお互いを能力を使って傷つけることはできるけれど、《ホワイトアウト》によって白く凍り付いた世界には基本的に干渉できないということです。
 ですから、《イモータル》は望めば、自分の大切な人に超能力を知られることなく、生きていけます。また、戦闘などに巻き込んでしまったとしても、傷つけることもありません。

■ゲームの目的

 『ホワイトカオス ブックアドベンチャー』は、基本的に《ホワイトアウト》現象で白く凍り付いた現実世界と、《タイラント》が創り出した異世界《異界》(ネヴァーランド)を舞台にゲームが進行します。つまり、《タイラント》などの脅威に対して《ホワイトアウト》することで対抗し、事件の原因を探り出し、事件の原因となる《タイラント》が創り出した世界に乗りこみ、彼を倒す(説得する)ことが、ゲームの主な目的なのです。


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