◆最終話『現在(いま)を認めること』

■あらすじ

 《九曜家》に伝わる神宝、《綴れ勾玉》を巡る争乱は最終局面に突入した。
 迫り来る異世界の軍勢に対抗するため、《Anchors&Ships》日本支部長・小津 香澄は戦いの舞台を《Anchors&Ships》の拠点、客船ペルセフォーネ号に移すことを提案。
 共闘を約束しながら不気味な動きを見せる《Storm Crusade》、《九曜家》当主・九曜珠子に突きつけられる過酷な「現実」と「選択」……。
 そして《ホワイトアウト》した洋上でついに決戦の幕が上がる……。

「生き残る……いえ、勝ち残るわよ、みんなで!!」

■主な登場人物

アーカーシャ/???・男性
 《Anchors&Ships》日本支部長・小津 香澄の《盟友》。
 その存在自体が『この世界』を歪ませかねない強大な力を持つ。
 「世界の危機」に瀕し、『この世界』に対して悪影響を及ぼすリスクを冒して現世に現れる。
 かつて、彼を救ってくれた少女のために。そして今、未来を願う少女たちのために。
小津 香澄(おづ・かすみ)/25歳・女性
 超能力者組織・《Anchors & Ships》の日本支部長。中型客船「ペルセフォーネ」号を拠点とし、《イモータル》事件調査の指揮を執る。自身も強大な《イモータル》能力を持つ。
 冷静な分析力と明敏な洞察力で部下の信頼も厚い天才美女。
 婚約者がいるらしいが、なぜか未だ独身で通している。完璧に見えて、実は子供っぽい所も。
九曜 珠子(くよう・たまこ)/14歳・女性
 神代より日本に存在する《イモータル》を束ね、律して日本を守護してきた一族・「九曜家」の若き当主。
 生まれてから一度も屋敷の外に出たことがなかったが、今回の作戦のためにペルセフォーネ号を訪れる。
 当主であることの重責に苦しみつつも、毅然として現実を受け入れ、善くあろうと願う芯の強い少女。
九曜 剣(くよう・つるぎ)/25歳・男性
 九曜 珠子の異母兄。前当主・九曜司の子と言うことになっているが、実は前妻の不義の子である。
 その複雑な出自から《九曜家》の掟に疑問を抱き、留学の名目で渡米していた過去がある。
 外見は優しげな印象の好青年だが、内面は情熱家で理想家。芯が強く用心深い。
那須 恭一(なす・きょういち)/29歳・男性
 九曜 剣付きの《要》。剣の渡米に同行し、彼に悪い遊びを教えた張本人。
 《アクセス》による符術を用い、式神を操る陰陽師で、現代の安倍晴明を自任している。
 趣味は部下の篠原 真桜をからかうことだが、悪意ある人物ではなく、珠子、剣への忠誠は揺るぎない。
時任 嵩(ときとう・たかし)/34歳・男性
 《Storm Crusade》の実行部隊を指揮する上級幹部。《大戦》の際に自ら保護した異世界人の裏切りに遭い、右眼と多数の部下を失った過去がある。
 無駄を嫌う理想主義者で、大義のためには手段を選ばない。自身の“弱さ”こそが最大の敵、と考え、戦闘に自身を特化するため身体の改造を進んで受けている。
杜前 聖司(とさき・せいじ)/29歳・男性
 時任 嵩の直属の部下で、搦め手や讒言を得手とする諜報工作員。
 法律や経済にも明るい。戦闘時は衣状の形態の《盟友》アスタロテを纏う。
 普段はカトリック系保育園で保父をしており、柔和な物腰と言葉遣いから、園児の保護者や同僚の保母からの支持は絶大。うぬぼれが強く、少しナルシストなところがある。

←return