◆第六話『智慧の牢獄』

■あらすじ

 主人公は《Anchors&Ships》のインストラクター。日本支部長の小津 香澄からある重要な任務を受け、美浦市内の私立校、正慶高校に赴任することになる。任務の重大さに鑑みて、《Anchors & Ships》幹部である香澄の甥、小津 透と、その《盟友》トトも同行した。
 慣れないウサギの世話をしたりしながら、徐々に学校になじんでいく主人公。そんなある日、学校行事で富士五湖へ向かうことになる。
 何もなく和やかに時が過ぎると思われたその時、青木ヶ原樹海の中で強大な力が発生。
 そこに赴いた主人公が見たものは、《九曜家》から散逸した神宝、《勾玉》。そして、《勾玉》同士の争いによって荒れ果てた、木々の姿であった……。

■登場人物

主人公(名前は任意)/高校2年生・女性
 幼い頃に家族を失い、超能力者組織・《Anchors&Ships》で育てられた少女。組織からの任務により、《イモータル》関連事件を解決するため、転校を繰り返してきた。
 相手に対し必要以上に感情移入しないように心がけているため、冷淡な人間と見られることもある。
小津 透(おづ・とおる)/32歳・男性
 《Anchors&Ships》日本副支部長。小津 香澄の甥にあたるが、香澄より年上。
 《Anchors&Ships》内では事務関係を取りしきり、香澄のお目付役を勤めている。
 英国人と日本人の英国寄りクォーターで、英国貴族位を持つ温厚な男性。今回は英語教師として正慶高校に赴任。
 アオバトの姿をした《盟友》・トトをいつも連れている。

トト(とと)
 小津 透が《ホワイトカオス》より拾い上げた、《盟友》と呼ばれる異世界の存在。
 ただし、透とはあくまで「友人」であり、主従関係ではないと本人(?)は主張している。
 普段はハトの姿になって透と行動をともにしており、戦いになると銀色のライオンと化してその爪を振るう。
 ハトでもライオンでもない、真の姿があるらしいが「友人」である透すら見たことがないという。
影浦 静(かげうら・しずか)/23歳・女性
 《九曜家》に仕える《イモータル》で、《九曜家》内の重鎮・影浦家の一人娘。出奔した兄の代わりに《要》の役目を務めている。
 自身の「お嬢さん育ち」を恥じており、肩肘張った言動を取る。そのため誤解されやすいところがあるが、本来の性格は真面目で一生懸命。
 ちなみに影浦家は3話に登場した日色 奏の実家、日色家とはライバル関係にあり、何かにつけて張り合っている。
小さな生き物
 主人公が青木ヶ原樹海の中で出会った生き物。
 知性を持ち、人語を操る。明らかに『この世界』の生命体ではない。
 性格は無垢で無邪気。人なつっこい。
謎の青年
 《Anchors&Ships》日本支部長・小津 香澄の《盟友》。その存在自体が『この世界』を歪ませかねない強大な力を持つ。
 そのため、『この世界』に対して悪影響を及ぼさないよう、自らを《智慧の牢獄》と呼ばれる空間へ封じ込めた。
 滅多なことがない限り外には出てこないはずだが……?

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