◆第二話『錨たる子ら』

■あらすじ

 《Anchors&Ships》のインストラクターである主人公は、任務のために各地の高校で転校を繰り返す日々を送っていた。
 そんなある日、主人公の先輩であり、師匠でもあるインストラクター・磐城 昂平が、主人公が行くはずだった任務を肩代わりし、行方不明となる。磐城は転校先で友人ができた主人公のために、自分が代わりに任務に赴いたのであった。
 そのことに責任を感じ「自分が探しに行く」とという主人公の申し出を《Anchors&Ships》日本支部長・小津 香澄は、却下する。それは主人公のことを案じてのことだった。
 しかし、主人公は同僚である乾 朋のフォローによって香澄を説得し、事件の発生した千鳥高校に向かうことになる。そこで主人公は、クラス委員長の安永 仁美を初めとするクラスメイトたちの温かい歓待を受ける。
 束の間の日常を噛み締める主人公たち。だが、そこに《タイラント》の魔の手が伸びる。

 二人は、友人たちを護りきることができるのか?

■登場人物

主人公(名前は任意) 高校二年生
 超能力者組織《Anchors & Ships》に所属し、覚醒した超能力者(=《イモータル》)を指導する新米の“インストラクター”。その任務の性質上、日本各地で転校を繰り返している。
 一見クールで人を寄せ付けない雰囲気に見えるのだが、任務を最優先させた結果、同年代の子達との接し方がわからず戸惑っているだけである。
乾 朋(いぬい・ともえ)/17歳・女性
 超能力者組織《Anchors & Ships》に所属する《イモータル》の少女。
 主人公と同じインストラクターだが、組んでの任務は初めて。今回は世間慣れしていない主人公をフォローするため、共に千鳥高校に転校してきた。人々のささやかな幸せのために任務に就き、戦死した両親を大切に思っており、それだけに仲間思いで少し心配性な一面がある。
磐城 昂平(いわき・こうへい)/23歳・男性
  超能力者組織《Anchors & Ships》に所属するインストラクター。主人公の先輩であり、また戦闘技術を指導するなど、師であり兄貴分的な立場でもあった。
 「赴任した高校で友人ができた」と語る主人公のことを思い、教育実習生として彼が行くはずだった《イモータル》事件を代わりに担当するが、行方不明となってしまう。
安永 仁美(やすなが・ひとみ)/16歳・女性
 主人公と朋の転校先となる千鳥高校の2年生で、クラス委員長としてクラスメイトをまとめている。明るく面倒見がいい少女であり、転校生である主人公と朋にも、温かく接してくれる。
 転校したばかりの主人公と朋を歓迎するために「ある計画」を思いつくが、それがきっかけで今回の事件に巻き込まれてしまう。
小津 香澄(おづ・かすみ)/25歳・女性
 表向きは若くしてノーベル物理学賞を受賞した天才であり、特許を多数持つ大富豪の美女。その実は超能力者組織・《Anchors & Ships》日本支部長である。中型客船「ペルセフォーネ」号を拠点とし、《イモータル》事件調査の指揮を執っており、自身も強大な《イモータル》能力を持つ。
 分け隔てがなく、人情に厚い、あっけらかんとした性格の人気者。その指揮ぶりも的確・明敏であることから構成員に深く信頼されている。大金持ちなのに、バーゲンセールを見て回るのが好きだったりする。

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