◆月刊GAMEJAPAN 2007年10月号掲載/『ファントムサウザント』第10回ストーリー


イラスト:竜騎士くん
▲王女イアラは月の魔王スパルリオの問い「なぜ命を賭して他者を守るのか」に答えました。「ここが多くの命が失われる戦場だからって、命が軽くなる」わけじゃないと。スパルリオは満足そうに微笑ます。
 「我が寵愛に値する《月触姫》よ。高貴なる深紅の雫を大地に吸わせながら、抗うすべを尽くすがよい」と。イアラは魔王の《魔眼》を避けながら、妖精アルトに魔法の翼を描いてもらいます。

イラスト:れすきゅーさん
▲その戦いを魔法で見ていたのが賢者フレオール。イアラを勝ち目のない戦いに送り込んだ賢者はその整った顔に苦悩を浮かべます。脇に控える《時魔術師》の少女クローネは「んに、だいじょうぶだよ」と紅茶を入れました。「わかるのか」「姫様には戦いのセンスがあるわ。あとは……気づかせないと」

イラスト:まぎやあざなさん
▲クローネは賢者にお願いし、魔力の場を作らせると「師から借りた籠」を取り出します。「急ぎの手紙?」 「うん。ここに送って」魔法の籠の問いに答え、クローネは呪文を唱えました。すると《水都》の城外で敵軍と対峙する若者が映されます。「この蒼い鎧の勇者さまの心に『大切なお姫さまがピンチだよ〜』って伝えて?」

イラスト:有賀ちなつさん
▲《水都》に着いた時点で、イアラの魔力はほぼ枯渇していました。絶大な抗魔力を持つ魔王に攻撃魔法は通じません。だからイアラは残りの魔力全てで見えざる魔法の手を作り、魔王を《生命樹正教》教会の尖塔に叩き付けました。蓄積された聖なる力が魔王を穿ち、その紅い血から魔物が生まれます。

イラスト:ポナパルドくん
▲それでも魔王は滅びず、血から生まれた魔物も暴れ始めました。イアラは魔法剣を両手で握り、急降下しました。魔力の尽きたイアラにできることは、尖塔に貫かれて、動きを封じられた魔王と差し違えること。もう、それしかなかったのです。

イラスト:キタオカミツルくん
▲その特攻を止めたのは、蒼き疾風でした。駆け抜ける疾風は魔物をなぎ払い、跳躍して王女を抱き留めます。「遅れてごめん。師匠より先に弟子に死なれちゃ立つ瀬がないよ」 現れたのはイアラの従兄妹で、剣の師でもある勇者ラウェスでした。


イラスト:藤原 貴紀くん
▲「もう僕がいる。誰かが死ななくても守れるために、勇者はいるんだ」 2年前、イアラの前で進むべき道について悩んだ少年は、今、揺るぎない視線で魔王を見据えました。そして魔王の気配に導かれ、イアラの双子の姉・エリューシスが現れます。その全身には、禁呪使用の負荷が産んだ刻印が刻まれていました。

◆月刊GAMEJAPAN 2007年11月号掲載/『ファントムサウザント』第11回ストーリー


イラスト:竜騎士くん
▲魔王スパルリオとの戦いで窮地に陥った王女イアラ(左)。そこに現れたのは双子の姉姫・エリューシス(右)でした。《封魔の鎧》を解放した姉姫の体に、禁呪の魔術刻印が現れます。師父ヴォルドより奪い、継いだ闇の使命で、禁呪を使い続けた姉姫は、その代償により今や命尽きようとしていました。

イラスト:ポナパルドくん
▲イアラのため、最後の禁呪を使おうとするエリューシスを、従兄妹の勇者ラウェスが諭します。
「命を捨てるより、生きることを考えろ。互いが大切なら助け合って生きるんだ」と。
ラウェスは姉姫の呪いを斬り、勇者の力《折れぬ血潮/テスタロッサハート》を解放して、魔王の放つ絶剣に立ち向かいます。

イラスト:TUKAMIくん
▲勇者の秘剣と魔王の絶剣が打ち合う中、イアラの支援によりエリューシスは光の禁呪を詠唱しました。ラウェスが絶剣《月鋭衝/クレセントムーン》を受けた瞬間・禁呪《絶光閃封/シャインエクシード》が放たれます。魔王は光の渦に引き裂かれながら突き進み、エリューシスを腹部から肩口に切り裂きました。

イラスト:大隈 達矢くん
▲ラウェスが倒され、姉が切り裂かれたとき、イアラが激怒で覚醒します。魔力がないにも関わらず、イアラは全ての《精霊界》に通じる《門》を開き、最大呪文《元素爆砕/エレメンタルハザード》を唱えました。水の座である《橋上都市》が水の巫女としてイアラを認識したのです。

イラスト:キタオカミツルくん
▲それでも魔王は倒れませんでした。
「恐るべきは運命の子。だがわからぬか。そなたの抵抗が姉の命を奪い、そして今、母の命を奪おうとしていることを」
魔王はイアラの魔力が母・ユーネリアの命から発していることを指摘します。膝をついたイアラに魔王は言います。
「貴女が妾に抗うことは大切な人の命を奪う行いだ」と。

イラスト:竜騎士くん
▲「さぁ、妾と来るがいい。《月触姫》」
イアラは魔王の誘いに呆然とします。自分は何者なのか。戦うと大切な人を失うのか、と。
「結果から全てが決まっていたように語るのは、詭弁だよ」
 そこでラウェスが立ちます。
「詭弁はそなたよ。絶望的な力の差。何とする」
 そこで《錆びし黄金》の魔王が、銀の魔王に迫る危機を察して、移動呪文を唱えます。


イラスト:藤原 貴紀くん
▲ラウェスは答えます。
「人の切り札は、人のために動く誰かを見て、自分も動く絆の力だ」と。
倒れたエリューシスも微笑み、同意します。
「笑止、ここが絶望の出発点よ」
魔王が絶剣の構えを取ったとき、空から「その絆、わしもまぜい!」と声が響きます。
ロック鳥に乗って現れたドワーフ《凱旋王》バルグムントでした。
《錆びし黄金》の魔王が出現したその時、王は愛銃を発砲します。


イラスト:大隈 達矢くん
▲「星をも射抜く」銃より放たれた弾丸は、魔王の結界を引き裂きます。深傷を負いつつも、銀の魔王がさらなる魔力を解放したとき、現れた黄金の魔王が止めました。
「万が一、貴殿に滅びられては歯車が狂うのでな。我は《錆びし黄金》のラクスフェル。太陽の魔王にして永遠を侵食するもの。また会おう《月触姫》」

◆月刊GAMEJAPAN 2007年12月号掲載/『ファントムサウザント』第12回ストーリー


イラスト:由木 孜子さん
▲王女イアラたちの奮戦により、『二天』の魔王は立ち去りました。しかし、イアラの双子の姉・エリューシスが魔王の魔剣を受けます。傷は致命傷で、さらに呪いまでが姉姫を蝕んでいました。絶望に打ちひしがれるイアラたちに、幼く美しい声が響きます。それは卵の中の《水龍》でした。
「みなさん、なかないで。いま、うまれますから」
 星の形をした卵が割れ、《水龍》の仔が姿を現します。

イラスト:ポナパルドくん
▲《水龍》の仔は卵を護り、外の世界を歌ったイアラに恩返しを申し出ます。卵の羊水は姉姫の呪いを解き、龍の血で傷を癒しました。そして息吹で《封魔の鎧/ルーンペアレス》を祝福します。顛末を見届けた《凱旋王》バルグムントは、切札の魔王に去られた公王バレリアスに降伏勧告しました。魔法王ガザの勅命により、降伏できないという公王に《凱旋王》は決闘を挑みます。

イラスト:藤原 貴紀くん
▲勝利した《凱旋王》は、公王バレリアスと調停を結び《水都》の戦乱を収めます。そして領主代行であるラウェスに軍政の代行を申し出ました。勇者に双子姫を護らせるがために。その頃、傷つき、疲れ果てた双子姫は来賓用の一室で眠り続けていました。イアラが目を覚まし、眠る姉を見ます。こんな一時を過ごすのは何年ぶりだろうかと思いつつ。そして姉が目を覚まします。

イラスト:TUKAMIくん
▲妹の顔を見て、今までのことを思い出した姉は、ぽろぽろと泣き出しました。姉に会ったら、何を聞こうか、そんな思いは霧散します。
「姉様、大変だったね。辛かったね。でも、わたし、もう力になれる、から……」
 双子姫は互いを抱きしめながら、涙を流しました。しばらくして、落ち着いたイアラは、エリューシスにパンを出し、紅茶を淹れます。懐かしい《精霊樹の家》でそうしていたように。

イラスト:由木 孜子さん
▲翌朝、イアラたちはドワーフの《凱旋王》バルグムントより、相方のロック鳥・ゴゥドを借りました。双子姫の母・ユーネリアがいるという《堕天都市》ヴィエルまで、徒歩では2日の工程でしたが、ゴゥドは疾風よりも速く駆け抜けます。すると、遠くに奇妙な形の塔を背にした町が見えてきました。天より堕ちた船と、その発掘者の町・《堕天都市》です。

イラスト:竜騎士くん
▲町まであと少しの時点で、イアラたちは不穏な気配を感じ取ります。蒼天を切り裂き、輝く流星が《堕天都市》に堕ちたのです。流星には魔物が取り付いていました。星のまとう《大気結界/エーテル》を破った衝撃で全身から煙を燻らせつつも、植物のような触手を地面に突き刺します。すると奇妙なガスが噴き出し、人々が倒れていきました。イアラたちは攻撃呪文を放ちますが、無効化されます。


イラスト:キタオカミツルくん
▲その時、ラウェスが勇者の力・《折れぬ血潮/テスタロッサハート》を開放、巨人の業力で魔物の外壁を切り裂き、イアラたちが魔法を放ちます。魔物は倒れたものの、流星で坑道は崩れ、負傷者が運び出されました。そんな喧噪を無視し、坑道から蝙蝠傘を持った老紳士が現れ、イアラたちを睨みました。
「その魔物をやったのは、主らか?」と。

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